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すっと前に差し出されたのは ワイングラスに入った淡いピンクのもの
「ベリーニです。
お姉さんお酒弱そうなので、優しいものにしときましたよ」
流石プロの人だな、なんて感心しながら
出されたものを口に一口含めば
シュワっと広がる爽やかな味とピーチの甘さ
ピンクのものを見てると
そういえばジンの今日のネクタイ、ピンク色だったな
って やっと1人になれたのに考えるのは彼のこと
あぁ、また泣いちゃいそうだな
そう思っていれば開く入口のドア
「またお前か」
呆れたように言うお兄さん...バーテンダーの言葉に
常連さんかな
って思いながら、 また口に一口含めば溢れてくる涙
「いやぁー、暇だったからぁー！」
すごく静かだった店内に響いた明るい声
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作者名：Shummy | 作成日時：2018年5月30日 0時
