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29 TH ページ30
凄い勢いで話し出したかと思えば、
俺の顔を見て黙ってしまった彼女
ねぇ、やっと俺のこと忘れられると思ったのに って
俺の聞き間違いじゃないよね？
俺と同じ気持ちだって...
期待してもいい？
この気持ちに抑えが効かなくなって
今にも消えてしまいそうなAを強く抱き締めた。
今ここに来た理由を思い出して、
抱き締めたまま口を開く
「ねぇA、ソクジンさん...『やめて！！』
俺の腕の中で大きく叫んだA
『今は、聞きたくないの.....』
弱々しくそう呟いたAは
もう気づいているのかもしれない
なのにどうして俺は今まで連絡せずに放ったらかしにしたんだろう
" 気づいてあげられなくてごめんね "
そう気持ちを込めて泣いて震えるAの背中を優しく撫でることしか今の俺には出来なかった。
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作者名：Shummy | 作成日時：2018年5月30日 0時
