二郎ちゃんの難解な恋。1【ヒプマイ】 (ページ12)

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二郎ちゃんの難解な恋-11 ページ12

放課後。

…俺はいまAちゃんを待ってる。
さっきLINEが来て、

A一緒に帰ろう?

喜んで。
いやいや…じゃなくて。

二郎部活ないの?

A部活はやってないよー

Aじろーくんと喋りたくて…

Aだめかな?

二郎いーよ。

…え。
俺、今日で死ぬ？

もしかして、命日。
だからこんなに良いことずっと起きてんのか…？

じろーくんと、喋りたくて…？

俺そんなに面白いやつじゃないし、口下手なのにAちゃんから喋りたがっている…？

ワンチャンある？あるよな。これ。

教室じゃ一緒に帰ると目立つから、校門とこでAちゃんを待っていると、ぽんっと二の腕にタッチされた。

A「おまたせ。待った？」

二郎「別に？…行こ。」

…ボディタッチされた。
…ええええ、好き…。

俺は平常心でいることに必死でした(感想)

A「ねえねえ。こっち向いて？」

二郎「なんで？」

A「んー、寂しいから…？」

あ。2人でいるのに、俺が顔すら背けてたから寂しいのか…。

…そうか。そりゃ、そう……可愛い。

二郎「ご、ごめん。」

A「…やっぱ、照れちゃうからいいや！」

慌ててAちゃんの方を見ると数秒でAちゃんに手で頬を押されて反対へ向けさせられた。

照れてるAちゃんが可愛すぎて、意地悪したくなってわざとそっちを向こうとするとAちゃんの手も強く抵抗してきた。

二郎「え、真白…顔赤いの？」

A「ばか。」

…思わずAちゃんの頬に手を当てる手を掴み、そちらを見ると薄らと頬の赤いAちゃんが慌てて俺の背中にピタリとくっついて顔を隠してきた。

二郎「(…あた、って…る…。)」

ピッタリとくっついてきたことで、俺の背中にAちゃんの……。

…あの、はい。

……当たってて。

やばい。

A「じろーくんドS！」

二郎「ど、ドSじゃねーし。」

A「もう〜！収まるまでこのまま。」

まじですか？？？