第六話 浦島坂田船 ページ7
「だああぁぁ!おい、まーしぃ!もう一回やってくれよ!」
「坂田、おまえ五回連続で負けているんだ。これが正式なギャンブルなら十万失ってたんだぞ?」
「うるせぇ!第一な、五回連続でど真ん中ぶち抜くお前のダーツの技術がおかしいんだよ!他のやつならきっと……」
赤髪で少し幼さを残した青年、坂田の主張を紫の髪色をし、左目の下に黒子を持った青年、志麻が冷静に指摘する。
「まーたさかたん、まーしぃに負けたんだ。懲りないねぇ」
「坂田の諦めの悪さは世界一だからな」
笑みを浮かべるセンラとふぅとため息をつき、酒を飲み干す浦田。
「さて、行くか」
浦田の一声にそらるを除いた全員が反応し、人混みをかきわける浦田の後を追う。
「あ、あの四人の方々は何をしに行かれるんですか?」
バーテンダーの女がそう恭しくそらるに問いかける。そらるがグラスを爪で叩くとバーテンダーは即座に同じ酒をグラスに注ぐ。
「……君、新入り?」
「は、はいっ!」
「君はさ、見たことあるでしょ?いくら客が来ても座る人がいないテーブルのこと」
「はい、お掃除をさせていただくときもあそこだけはAさんだけしていいと支配人から言われました」
「『SHUFFLE』内の、まあ暗黙のルールみたいなのがあってね。その中の一つがあのテーブルを使っていいのはあの四人だけ、ディーラーもAさんだけってのがあるんだ」
「そ、そうだったんですね。でも、お客さんはわかりますが、なぜディーラーがAさんだけなんですか?それに、あの四人の方々はそこまでの権力がおありなんですか?」
そらるは少し黙ると、注がれた酒を一気に飲み干す。
「す、すみません!ぶしつけな質問を……」
「いや、大丈夫。……あいつらは四人組はこのカジノの筆頭プレイヤー集団の一つ、四人の頭文字をとって『USSS』正式名称は『浦島坂田船』、んであいつらが惚れたディーラーがAさんってわけ」
「な、なるほど……」
「あっ、ちなみに俺も筆頭プレイヤーだよ」
「え、ええっ!?」
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山犬 - レンさん» 参加フォームと書かれているところの下に途中まで書いてあるところがあるので、そこに続きを入れていただければ登録されます。 (2019年6月4日 20時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 山犬さん» すみません、IDの登録の仕方を探していたのですが…すみません、どうしてもわかりません。お手数をおかけしますが教えていただいてもよろしいでしょうか。 (2019年6月4日 7時) (レス) id: d04baceb42 (このIDを非表示/違反報告)
山犬 - 遅くなりました!イベント参加ありがとうございます!…その前になんですが、イベントの方にIDの登録をしていただいてもよろしいでしょうか…?それが完了されましたら改めてコメントさせていただきます。お手数をおかけして申し訳ございません。 (2019年6月4日 5時) (レス) id: b8d496b207 (このIDを非表示/違反報告)
レン(プロフ) - 返信が大変遅れてすみません!初めてでしたが面白いと感じさせられる小説を書けて幸いです。たった今更新したのでそちらも見ていただけると嬉しいです! (2019年6月1日 13時) (レス) id: 51cf4b06a6 (このIDを非表示/違反報告)
志麻セン寄りのcrew - はじめてなんですか!?凄い面白いです!更新頑張ってください! (2019年5月30日 15時) (レス) id: e4b55a25ee (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レン | 作成日時:2019年5月24日 23時