遅かった ページ10
目が覚めた時にはもう日が差していて
誕生日なんてとっくに過ぎていた。
私は親が心配していると思って、走って家に帰った。
A『父さん!母さん!ごめんなさ…ぃ…』
帰って最初に見たものは、
,
,
,
親の死体だった。
そこらじゅうに飛び散った血痕。
温もりなんてない、冷たい体。
A『え…嘘だろ?ねぇ、ねぇってば!!』
涙は出なかった。
【哀しみ】より【恐怖】が私を襲ったから。
A『おばさん…おじさんは……?』
私は蓮君の家に行く事にした。
あの2人なら、きっと何とかしてくれる。
少し希望の光が見えた。
…見えたはずなのにッ……
おばさんもおじさんも、血だらけだった。
なんで。
なんでこんな事になったの。
なんで皆……
死んでるの?
A『蓮君、蓮君は何処…?』
家には居ない。
外にも蓮君らしき姿は見えなかった。
A『ねぇ、何処?!何処なんだ……あ、』
ふと蘇る、記憶
──夜になったら湖に来てね、約束だよ─。
私は走った。
もう頼れるのは蓮君しかいない。
だから、お願い。どうか無事でいて___。
湖に着くと、見覚えのある灰色の頭が見えた
A『蓮君!!』
蓮『…A?』
彼もまた、血だらけで草むらの中に倒れていた
しかし、息がある。
A『蓮君ッ!ごめん…ごめんな、約束守ってたら…こんな事にはッ!!』
蓮『本当だよ…。ずっ…と、待って…たのに』
小さく、彼は笑った。
A『医者の所に行こう!まだ助かる!!だからッ』
蓮『ねぇ…そんな事より…これ、受け取って…くれない?』
少年はAにある物を差し出した。
蓮『これ…俺の気持ち…。Aは…
もらって、嬉し?』
そう言って蓮君は、眠る様に目を閉じた。
A『お願いッ目ぇ…開けて!』
私が貰ったのは、リナリアの花束。
花言葉は_______。
,
,
,
,
この恋に気づいて
A『うわあ"あ"あぁぁぁああああぁッ!』
833人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ぴえんはけつの穴 - 引っ越す前の隣の人…村田さん…いいなぁ!!ぼくも村田さんの隣がいいなぁ!!!!!(笑いすぎて腹筋シックスパックになったのはいうまでもない…) (10月30日 10時) (レス) @page30 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あの!取っとく(ページ27)の真ん中の大きい空白の下辺りなんですけど自分を傷つけることを自害って言ってるんですけどそれって刃物で自サツするっていう意味なんですよ。ここでは自傷だと思います。この小説すごく面白くて大好きです続編の更新頑張ってください!! (2021年9月24日 14時) (レス) @page27 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
k.k - なんか…泣けた(良い意味で) (2020年8月28日 21時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - 醜い事を言います。流崎クソすぎです。 (2020年6月14日 13時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
鮭おにぎりぃ - くまくまちゃんさん» あらヤダ照れる (2020年5月17日 14時) (レス) id: f891bdc667 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:鮭おにぎりぃ | 作成日時:2020年2月24日 21時