負けない ページ12
A「楽しかった〜」
女子会が終わり、伊之助君の鍛錬に付き合っていたら、外に出た時はもう真っ暗だった。
A「おー寒ッ」
北風が鋭く頬撫でる。
空を見あげれば、月がおぼろに霞んでいた。
A(明日は晴れるかなぁ)
そんな事を考えていると、人の気配が私の前で立ち止まった。
不思議に思い前を見ると…
A「……何か用かい?流崎さん。」
そこには一番会いたくのない人が居た。
彼女は不敵な笑みを浮かべている。
流崎「今日は任務、どうされたんですかあ?
まさかサボりでも?」
それはこちらのセリフだよ…
A「今日は非番だ。ていうか、流崎さんには関係無いだろ」
流崎「ふぅん?」
沈黙が続いた。
今日のこいつは可笑しい。
いつもは煽りに煽りまくるのに、何故こんなにも静かなんだ。
A「…失礼」
嫌な予感がしたので、逃げるようにその場から離れた。
しかし、
,
,
流崎「……風花 蓮」
その一言で足を止めてしまう。
A「なんで…その名を…!」
流崎「もし私が、今日蝶屋敷に居たって言ったら?」
こいつッ!
A「立ち聞きしてたのか!?」
流崎「やぁだw人聞き悪〜い!
あんたがペラペラ呑気に喋ってんのがいけないんでしょ?」
気持ち悪い。なんで聞いてんだよ、この悪女。
流崎「でも…本ッ当にイラついたわ…。
まさかあんたに、まだ男がいたなんてね」
A「は?」
流崎「せっかく細石というぶりっ子から男共を解放させたというのに…」
……あぁ。
そうか。
なんだ、そういう事ね…
この女があまりにも憐れに思えてしまい、不覚にも口角が上がってしまう。
A「嫉妬してんの?」
流崎「は?」
A「死んでると言っても過言ではない相手と私の間柄を嫉妬してるなんて…
そんな事ないよなぁ?図星ぃ?
もしそうだったら……
たいへん心が、見苦しいようで」
心が見苦しい人(笑)は、顔の血管を浮かせている。
流石、性悪な奴だ。
相手に嫌味を言うのは良いが、逆に言われるのは大嫌いらしい。
流崎「ふふ…あははっ!」
彼女は空を見上げ、高笑いをした。
A(はぁ?ついに壊れたの?)
流崎「随分言ってくれるじゃない!見てなさい、私には
きっと次の柱合会議には、誰も貴方の味方なんて居ないわ!あはははっ!」
私はもう嫌になって、走って家に帰った。
何が計画だよ。
あんたに負けるか、絶対。
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ぴえんはけつの穴 - 引っ越す前の隣の人…村田さん…いいなぁ!!ぼくも村田さんの隣がいいなぁ!!!!!(笑いすぎて腹筋シックスパックになったのはいうまでもない…) (10月30日 10時) (レス) @page30 id: ba14ff85c6 (このIDを非表示/違反報告)
リィ(プロフ) - あの!取っとく(ページ27)の真ん中の大きい空白の下辺りなんですけど自分を傷つけることを自害って言ってるんですけどそれって刃物で自サツするっていう意味なんですよ。ここでは自傷だと思います。この小説すごく面白くて大好きです続編の更新頑張ってください!! (2021年9月24日 14時) (レス) @page27 id: 3d8772a864 (このIDを非表示/違反報告)
k.k - なんか…泣けた(良い意味で) (2020年8月28日 21時) (レス) id: db3fbbd863 (このIDを非表示/違反報告)
かぐや - 醜い事を言います。流崎クソすぎです。 (2020年6月14日 13時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
鮭おにぎりぃ - くまくまちゃんさん» あらヤダ照れる (2020年5月17日 14時) (レス) id: f891bdc667 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:鮭おにぎりぃ | 作成日時:2020年2月24日 21時