チート令嬢は婚約破棄されたので推しと一緒にいたい！ (ページ2)

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会ってみると… ページ2

『と、とりあえず会わないといけないことに変わりはないわ』

いきなり言われてすごい動揺した
マジか…ん？ちょっと待って
その子、ライバルキャラになったりって…
ありうる！ありうるぞ！
回避って思ったけどまずアーニャちゃんを攻略しないと！
じゃないと先に進めない

「…あの…アーニャ・ネクロブラッド様、いますでしょうか？」

メリーが遠慮がちに扉をノックする
扉はガチャ…と開き、メイドさんが出てきた

「…アーニャに、何か御用でしょうか？」

『えぇ、私はお隣のお部屋を使うことになったアリス・オグナーズです
挨拶にと思いまして』

私はできるだけメイドさんを刺激しないようにする
だってこのメイドさん、普通の人間じゃない

「…アリス・オグナーズ…？」

部屋の中で可愛らしい声が聞こえた
だけど、何か違和感が…

「あぁ～あんたか、ライトの婚約者って人
初めましてやな」

…か、関西弁！
だから違和感があったのか
この世界に関西弁なんて勿論無いからね

『はい、お会いできて嬉しく…』

「かしこまらんくてええで、あんた転生者やろ？
賢者様から話聞いとったんや
知ってるかもしれんけど私一応贈り人な
せや、時のポーションどうやった？
あれの材料な、１年に一回しか取れんから結構作るんむずくてな
失敗しとったらアカンやん？」

…意外にお喋りでした
でも聞いてね？目が死んでる
これで目が死んでなければよかったんだけど…

『そう？ありがとうね
どうもこのお嬢様口調はなれなくて…』

「せやんな～、お互い大変やな
と言うかここで話すんもなんやし部屋入ってきいや
あ、ソフィ、そっちのメイドと仲良くやりや」

ついさっきのメイドさんはソフィと言うらしい
なんと言うか、大人っぽい人だと思う
赤紫色の髪、毛先は紫のグラデーション
地毛であれば珍しいが、染めてるのかな？
背も高いし、目もキリッとしててかっこいい

「…あぁ、アリスはわかるんか
ソフィは人間ちゃうよ、私の作った人形や」

人形？