魔法検査 ページ4
そして次の日、私はメイド達に連れられ村にある大きな教会に行った
プライドの高い貴族は来るのを嫌がる人がいるらしい
まぁ貴族の身分なのに村に行くんだから
嫌な人は嫌か
「アリス様、あまり離れないでください
迷子になりますよ？」
『えぇ、わかってるわ』
ライト君を探そうとキョロキョロしていて
メイドと少し離れてしまっていた
「おぉ、アリス様ではありませんか
この間はありがとうございました
アリス様のおかげで娘の病気が治りまして」
目の前には神父様
私は前世の記憶を思い出しただけで、昔の記憶は残っている
簡単に言うと、アリスはとてもいい子だ
この間…私が思い出す前
神父様の娘さんが突如病にかかり
治すにはとても高価なものが必要で、それを提供したのだ
『いえ、良いのですよ
他に私にできるようなことがあれば
何でも言ってくださいな』
「ありがとうございます
…あ、魔法検査はこちらです
もう始まっていますので、静かにお願いします」
私は神父様の後を追う
ちょうどメアリルが検査を受けたところだった
「メアリル様は…その」
あれ？確か光属性だったよね？
光属性であれば、鑑定士も興奮染みた声を出すと思ったけど…
鑑定士はメアリルの親とコソコソと話していた
するとサーっと青くなっていくメアリルの親
…あれ？
「次はライト、出てこい」
私はライトと言う名前に過剰に反応した
鑑定士の前には栗毛の癖毛が見える
…あぁ！愛しのライト君があそこに…！
「ライト、お前は闇属性だ」
…え、闇？
確かライト君には魔力はあっても
属性は無属性だった気が…
あ、ゲームでは魔力は持っていても
属性がないと魔法は使えないって言う設定がある
てか闇か…周りにいる子達は怯えだした
そりゃあそうか、闇属性は魔物くらいしかいないから
「アリス・オグナーズ、前へ」
あ、呼ばれた
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