エルフの村へ行きます ページ28
両親にライト君との婚約を認めてもらい
やっとエルフの村に行けることになった
『…で、何でライト君まで？』
私の横にはライト君がいる
ライト君もエルフの村に行くらしい
大丈夫かな？エルフって神経質って言うか…
よそ者を好まないからね
「ちょっとエルフの村に用事があるんだぁ〜」
用事かぁ…聞かないでおくよ
「おい、さっさと歩け」
『もーはいはい
…アグゼル、もうちょっと素直になりなさい
モテないわよ』
反対側にはアグゼル
綺麗な顔なのにしかめっ面ですよ
何か冷たいが第一印象かな？
ハッピーエンドのスチルはすごい優しそうな眼差しだったのに…
「ちっ、良いからさっさとしろ」
私達は言われた通り足元にある魔法陣に入る
これはエルフの村に行くための魔法陣らしい
「舌噛むなよ」
そう言われた瞬間、凄まじい風が私達を襲う
耳元でゴォォッッ！と言う音が聞こえた
風が当たって寒い通り越して痛い
『…わぁ！』
目を開けると芝生の上に立っていた
目の前には…
「あぁ…来たか、久しぶりだね」
『師匠！』
私の師匠こと、賢者様がいた
師匠がニコニコとした顔で隣に視線を移す
その瞬間、師匠は目をこれでもかと見開いた
「お前さん…名前は何だ？」
「僕？僕はライトって言います」
師匠はライト君につめ寄って聞いている
師匠って実はそっちの人だったり…
でもかなりの老人だし…
「ライト…か」
私が疑いの目を向けていると…
「君がライトか、やっと孫に会えたぞ！」
ピョンっとライト君に飛び付きこの言葉
ちょっと待って、理解が追い付いてない
「はぁ？孫…？」
理解できてない人こっちにもいたよ
本当にどういうことだ…
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