チート令嬢は婚約破棄されたので冒険者になりたい！ (ページ26)

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確定しました！ページ26

『お母様、ライト君を婿養子として迎え入れてほしいの』

「え、婿養子に？」

思い付いたのはこれだった
私とライト君が結婚すれば公爵と言う地位にいきなりつくことになる
まぁ私が庶民になる確率のほうが高いけど
でもそれには絶対周りも反対する
きっと婿養子として家に置くことになっても反対する人は多いだろうが
私が気に入ったとか言えば大体は大丈夫だ
多分他人から見れば“正論を言ったのに婚約破棄された可哀想な令嬢”と見えるはず
その私が自分から婚約したいと言うのだ
多分大丈夫だし、他国のお偉いさんも安心するよ
言ったでしょ？私の家は権力がありすぎるって

「うーん…私は否定しないわよ？
あなた、しっかりしなさい！」

お母様がバシンッとお父様の背中を叩く
いつも周りにお花が舞っているのに、今は無い
あのふわふわオーラ、結構好きなんだけど
それだけ真剣に考えてくれてるってことだよね？

「うっ…えっと、アリス…」

赤い目をしたお父様は落胆した
実はここでの大黒柱はお母様なのだ
表ではお父様を慕っているけど
裏ではお父様を操っている
言い方悪いかもだけど、お母様はお父様ですら逆らえないのだ
あ、ちなみにお母様は猫の獣人らしい

「…アリスは、彼が良いのか？」

『えぇ！お父様、じゃなきゃ家にまで連れてきませんわ！』

「…まぁ良いだろう、可愛い娘の願いだ
それに、他国やいろんな家系からアリスと婚約したいとうるさかったからな」

…わーお、ライト君の言った通りだった
と言うかお父様、それが本音だったりしないよね？

「とりあえず、婿養子か…
確かにライト君には親もいないし
保護目的で養子に入れ、アリスが気に入ったと言うことにするか…
いや、嘘は駄目だな…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

何か独り言を呟いてるよ
まぁ気にしないんだけどさ

『と言うことは…』

「えぇ、ライト君を婿養子にしましょう」

よっしゃぁぁっっっ！！！！
結婚確定しましたぜ！！！