これを狩るの！？ ページ14
連れてこられたのは競技場
真ん中には大きな魔法陣が書かれていた
「アリスは観客席で見ててねぇ
じゃあまたあとで〜」
『わかった、頑張ってね』
私は受付嬢と一緒に観客席に座る
他の人達もいて、多分試験を受ける人だと思う
『ライト君！頑張れっ！！』
「ありがとぉ〜」ﾆｺｯ
はうっ！
あぁ〜！今日も推しが尊い！愛しい！
「ライトの彼女…本当に美人だぞ！」
「むっちゃ可愛い、羨ましいぜ…」
…野次馬爆せろ
愛しのライト君の戦いなんだ
こりゃあ見るしかないでしょ、ガン見だよ
「…では、呼び出します」
魔法陣の前に魔術師が並ぶ
A級になるには“召喚した魔物を狩る”が条件
人によっては簡単なゴブリンだったり
ドラゴンやら死神やら、いろいろと召喚される
ライト君の武器は自分で作り出した“鞭”…
ん？鞭？
ライト君が持っているのは黒い鞭
え、何でだろう、ものすごい似合うんですけど
…あぁ、性格が腹黒いからかな…
私が呑気に考えていると、魔法陣が光出した
そこから出てきたのは白い虎
多分動物園とかにいる虎の一回大きい
バチバチと電気が走っているようで
軽く雷属性だと想像がつく
だけど、会場にいた全員が大声をあげた
「うわぁぁっ！！？！白虎だ！！」
「皆さん！落ち着いて避難を！」
“白虎”＿＿それは四神獣の一匹
他に青龍とかもその中の一匹
神獣だ、強いに決まっている
『ライト君！！！』
私は思わず声をあげた
すると白虎はこっちを見て…
『…え？こっち来んなぁぁっ！！！』
こっちに突進してきた
え…、私死ぬの？
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