検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:13,869 hit

ページ8

須貝side

「なんで。」

なんで、そういうこと言っちゃうかな。
俺は家の玄関にずるずると座り込んだ。

彼女はお隣りさんのAさん。

めっちゃかわいい。

あいさつに来た時に一目ぼれしちゃったもの。
彼女がいるのにな。なんてことはなく。
彼女が俺の後輩だって知った時はもう、あれよ。

狂喜乱舞ってこういうことだとわかったもの。




彼女の講義の直後、捕まえた同期とおしゃべりしていた。
まるで恋人同士に見えるように。

案の定、彼女はその現場を見たと思う。

後で見たときに少し様子が違った。
まるで、表面だけ仮面を張り付けていつも通りを過ごしているって感じ。



まもなくして俺の悪評が流れた。



同期は少し離れたところで眺めている。

家の前で泣いておけば彼女はやってくる。
ほら、ね。

家で飲もう。
え、家で。彼女の家で。

もう、可愛いな。

『わたしは。超電導の話、できますよ。』

かわいい。
なんなの、俺をどうしたいの。
まったく、かわいい。

ああ、思い出しても興奮する。

思わず、動揺してるのを悟られないようにぶっきらぼうに帰るとか言っちゃったけど、かわいい。

ああー、かわいい。

この夜は眠れなかった。




「あ゛ーあ゛ー。がぜびいだ。じがゔぉぶづがどいだ」

二日酔い。
さらに風邪ひいた。

つらい。

大学休もう。

ぴんぽーん。

「ばーい。」

『あの、須貝さん。昨日は…って、えっ。風邪ですか?失礼します。』

申し訳なさそうにやってきた彼女は俺が風邪ひいてることを理解すると乱暴に部屋に入ってきた。

『須貝さん。』

ドキドキしてる。彼女が家にいるというだけで。

『こんな時ですけど、好きです。』

は、
なんて言ったの。この子。

_
歪んだ純愛。

わかれどころ。がお送りしました。

あなたがいないと wtnb バース→←運命のひと sgi



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (16 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
34人がお気に入り
設定タグ:QuizKnock , 短編集
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:わかれどころ。 x他1人 | 作成日時:2020年4月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。