【ツイステ】運命の人は鏡越しに『四枚目』［アズール･アーシェングロット］

歩く許可が出ました ページ27

「今日、通院の日でしたよね？」

「うん。そろそろかな」

「アズール。今日は良い。私が行くから」

「お義母さん。こんにちは。仕事は宜しいんですか？」

「私も病院に用事があるんだよ」

「あー、腕痛いって言ってたもんね」

「そう……ですか」

「うん。毎度ありがとね」

「お構いなく！お気遣い有難う御座います」

「ほら、出る準備しろ〜」

「はぁい。じゃあね、アズ。帰ったら結果伝えるよ」

「……はい」

────

「ただいまぁ！」

「おかえりなさい。……固定、取れたんですね」

「うん。サポーターつけて、徐々に慣らしていく感じ。もう歩いて良いってさ」

「それは何よりですね」

「遠出は出来ないけどね」

「ですが、進歩ですよ。……あぁ、お義母さんは？」

「テニス肘って……まぁ、一種の腱鞘炎」

「そんな症状が……」

「骨折じゃなくて安心だよね」

「確かに。重症では無くて何よりですね」

「それよか、歩けるようになったのが嬉しい」

「自由に外出はさせませんよ」

「大丈夫。外出禁止令、出されてるから」

「誰からですか？」

「お母様」

「あぁ……まぁ妥当ですよ」

「えー！？リハビリも兼ねて、歩きたいよ！」

「我慢してください」

「ちぇ……」

「ですが、少しの散歩なら許しますよ」

「ホント！？」

「僕の付き添いが大前提です」

「それで良い！よっしゃ！」

「随分と現金な方ですねぇ……」

「テトラちゃんおかえり〜！あれぇ？足ちっさくなった？」

「固定取れて、少しずつ歩いて行けるようになった」

「マジで！？おめでとー！！」

「おや。それはおめでたいですね」

「おお、ジェイ君。いきなり出てくるよね」

「そうですかね？」

「ジェイドー！テトラちゃんと散歩行けるよ！」

「一緒に山も登れますかね！」

「登れないからな？ジェイド、リハビリ中だと聞こえなかったんですか？」

「リハビリに山登りも素敵だと思います！」

「重労働が過ぎるね。それはリハビリの域を超えすぎ」

「ジェイドぉ、流石にテトラちゃんがカワイソーなんだけど？」

「歩けなくなったら僕が抱えて帰りますよ」

「山に登る方向で話を進めるな！全く……歩く範囲はなるだけ近辺の散歩と、ラウンジまでの行き帰りにしましょう」

「もっと歩かせてええんやで？」

「ダメです」

「テトラちゃん、もう少し自分の事大切にしよ？」

「自罰傾向が強過ぎるかと。もっと甘えて下さいませんか？」

「これ以上無いくらい甘えてんだよなぁ……」

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