【ツイステ】運命の人は鏡越しに『四枚目』［アズール･アーシェングロット］

人魚の姿の話 ページ18

「そういえば〜、アズールって何でテトラちゃんには人魚の姿平気で見せれんの？他の奴にはめちゃくちゃ嫌がるじゃん」

「……成り行きですよ」

「おや？成り行きとは？」

「すげー気になる。何で？」

「僕もぜひ知りたいものです。アズール、お話して頂けませんか？」

「嫌ですよ。Aさんと僕の秘密ですから」

「え？私は話してもいいよ」

「やめろ！僕が嫌なんだ！」

「はいはい……」

「そう秘密にされると、気になるものですよ。アズール、対価は支払いますから」

「年末年始って、めちゃくちゃ忙しいし〜。そういう話のひとつでもねーと無理なんだけど」

「……はぁ……わかりましたよ」

「あれはね、アズの脱童貞の話でもあるからね……」

「その言い方、やめてくれませんか？」

「あぁ、初体験のが良かった？」

「……続けて下さい」

「おや。そんなプライベートな事情も絡んでいたんですね」

「そんでそんで？」

「んで、いざ繋がります、もたつきます、抱き締めつつ、やりたい様にやってみろって誘導します」

「もたついたんですか」

「アズール情けねー！」

「う、煩いですね！初体験の話ですから、今はそんな事ありませんよ！」

「ですが、それとアズールの人魚姿が、どの様に繋がるんですか？」

「一旦、人間の姿で最後まで出来たんだ」

「へー。そっから？」

「抜いて、後処理して、お互いに眠気と疲労感でウトウトしてたら、変身薬の効果が切れる時間だったらしくて」

「……気付いたら、人魚の姿を見られていたという訳です」

「うわ……アズール〜、最後まで情けなさすぎじゃね？」

「そんな事わかってるんですよ！」

「そこで、人魚姿のアズに大興奮して、頬擦りしたり、褒め倒したり、触手に抱きついたり、遊んだりしてさ」

「Aさんの度胸が素晴らしいですね」

「死は救済だからね。恐怖なんて無いよ」

「言ってるコトおかしいよ、テトラちゃん……」

「まぁ、そんな事をされていれば、嫌われている訳では無いと自ずとわかります。それに、爆弾発言を落としてきたので」

「爆弾発言、ですか？」

「そこまでかなぁ？私はただ『アズが最推しになったのはタコの人魚だったからでもある』って言って、触手の良さをプレゼンしただけで……」

「全裸で性癖をプレゼンするのもどうかと思いますよ」

「慣れるより先に『この人の前では悩んでも無駄だ』と答えが出ただけです。成り行きですよ」

「……アズール、テトラちゃんが番で良かったね」

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