誘惑ルアー！ ページ9
マッドは軽く頬を引き攣らせた。どうやら、フロイドに苦手意識があるらしい。
「なにか、悩み事を抱えているようにお見受けしますが……」
エースはそれを聞くと、嫌味っぽく返した。
「どっかの誰かさんたちにこき使われてちょ〜困ってまーす」
それを聞き、笑うフロイド。
「あはっ、契約違反したイソギンチャクがなんか言ってる〜」
直後、声を低くして3人を見下ろした。
「お前らは文句言える身分じゃねぇんだよ。黙ってろ」
「ヒ、ヒェ……。また絞められる〜」
エーデュースは息を飲み、グリムは涙目になった。
「僕が話しかけているのはイソギンチャクたちではなく、貴方ですよ。オンボロ寮の監督生・ユウさん」
「はい！？え、し、絞められる！？」
驚いて肩を揺らし、咄嗟にマッドの後ろに隠れるユウ。マッドは軽く笑いながら2人を見た。
「怖がらせないでくれるかい？」
「おや、そんなつもりはなかったのですが……」
元凶のフロイドは、ユウを見て笑顔で言った。
「なぁに、エビみたいにビクッと後ろに下がっちゃって。エビ……ん〜、小さいから小エビちゃんかなー」
それを聞き、デュースはつぶやくように言う。
「先輩たちに比べればたいていの生徒は小さいと思います……」
「このデカさで2人いると迫力ありすぎだよな……」
同感だと頷くグリムとデュースをよそに、会話は進む。
「ユウさんは先日、リドルさんたちと一緒にスパイごっこに勤しんでいたようなので、僕らのことはよくご存知かもしれませんが……改めましてご挨拶を。
僕はジェイド・リーチ。こっちは双子のフロイド。
もしかしたら、マッドさんの方からも聞いているかもしれませんね」
「どーもぉ、フロイドでーす。よろしくねぇ、小エビちゃん」
にこやかに言うフロイドに、ユウは一瞬かわいい……と思ったが、それに気づいたマッドに、「相手を油断させて狩るのが、海の世界さ」と言われたため、一気に青ざめた。
「もー、酷いじゃん、マッド」
「本当のことだろう？」
話がどんどん脱線していきそうになったため、ジェイドが慌てて修正する。
「さて、話を戻しますが。もしかしてユウさんのお悩みは……このおバカなイソギンチャクたちについてではありませんか？」
ジャックは噛み付くように言う。
「もしかして、なんてよく言うぜ。ニヤニヤしやがって」
「なに、コイツ？ツンツンしててウニみたい」
「なっ……ウニじゃねぇ！オオカミだ！」
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ヴィンセント - ハァァ好きです///もう本当にありがとうございます…続き楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (7月27日 0時) (
レス) @page11 id: a3d5b84e3e (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - ゆいとさん» ありがとうございます！更新頑張っていきます！！ (2022年7月1日 13時) (レス) id: 79bc4f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいと - すごく面白いです、更新待ってます！！ (2022年7月1日 7時) (レス) id: 6983d85a32 (このIDを非表示/違反報告)
くー(プロフ) - JUDEMENT*さん» ありがとうございます！気分が乗っちゃって、テスト前なのに調子ぶっこきました((( これからも、頑張っていきます！ (2022年6月29日 6時) (レス) id: 79bc4f71f2 (このIDを非表示/違反報告)
JUDEMENT*(プロフ) - 作品の更新が早すぎたろうでスゴい、俺には無理なヤツ、これからも頑張ってください！！ (2022年6月29日 1時) (レス) @page7 id: 2cb4b4beb8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くー | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Qoo01411/
作成日時：2022年6月28日 17時
