【d!】落ちこぼれ魔法使い【男主】

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sya side

ロウとコネシマの仲が悪いのは、食堂に居た時の雰囲気でなんとなくわかった。

いつものコネシマとは正反対の顔と居づらそうなロウの顔を見れば誰だって予想がつくだろう。

そして、まだ幹部全員と顔合わせをしていないロウは、今俺が離れたら間違いなく一人になる。

それはちょっと可哀想やな、と思い、飯を食べ終わった後もロウの側にいた。

しばらく話していると、ロウへの興味からかロボロと大先生が話しかけに来た。

もうええかな、と思って飲み物を取りに行っていた。

いきなり、何かを床に叩きつけるような音が食堂に響いた。

何事かと思い急いで戻ると、床に丸まったロウと、肩で息をしているコネシマが居た。

明らかにコネシマの様子がおかしかった。

さっきから目の焦点が定まっていない。


どうしたんや、と声をかけようとすると、コネシマは急いで食堂を出ていった。

sya「コネシマ！！」

俺もコネシマに続いて食堂から出る。

すると、食堂から数メートルの所で過呼吸気味になっているコネシマが涙を浮かべた目で驚いた様子でこちらを見ていた。


ゆらり、とコネシマの体が揺れたと思ったら、重力に逆らうことなく床に叩きつけられた。

sya「…は…？」

目の前でおきる光景に、俺はただただ立ち尽くしていた。

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