【d!】落ちこぼれ魔法使い【男主】

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you side

os「そういえばさっきそんな歳じゃない、とか言ってたけど、何歳かは覚えてるめう？」

語尾は気にしないようにして、自分の歳を考える。

『…確か19？だったような気がします。』

なぜか自分の歳は覚えていたので、そのままオスマンさんに伝える。

os「19！？てっきりまだ12ぐらいかと思っためう。」

そう言ったオスマンさんの顔は、心底驚いているようだったので、頭にきた僕は、オスマンさんに向かって言った。

『今身長で歳決めましたよね！世の中にはオスマンさんみたいな身長の人ばかりじゃないんですよ！もうちょっと考えて発言して下さい！』

言い終わった時には、僕は肩で息をしていた。ぜぇはぁと悲鳴をあげる体を整える。

os「俺が言ったのは身長だけじゃなくて学力も、なんやけどね。軍知らんかったし。」

少し小さめの声で呟くように言ったその言葉は聞こえないふりをした。

そんな話をしながら歩いていると、ある一つの扉の前でオスマンさんが立ち止まった。

『？着いたんですか？』

os「嗚呼。ここは、この国で一番えらい人がおるんよ。…ま、ちょっと間違えば……な？」

にこりと意味深な笑顔を向けられた僕は、もう笑うしかなかった。

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