東京卍リベンジャーズ (ページ40)

今日:9 hit、昨日:4 hit、合計:23,202 hit

39話ページ40

「あの…ボクが何か……？警察の方ですよね？」

「いえ！先日事件を起こした東京卍會を調べてまして」

長内の肩が僅かにはねた。

「あなたは過去に暴走族の総長をしていましたね？2005年、愛美愛主の総長として東京卍會と抗争していた。その時の事について……」

直人の言葉を遮るように、長内は机を勢い役叩いて立ち上がる。

「……話すことはありません」

訳ありか。

「あなたは龍宮寺堅の死に関与してますね？」

「……違う……それは……」

「愛美愛主のメンバーが彼を刺した」

「違う……」

「あなたが命令して殺したんじゃないんですか！？」

「違う！！」

じわじわ追い詰めて情報を吐かせる。警察ってゲスいな。幼いは嫌な汗をかきながら机に両維持を着いて頭を抱えた。

「確かに、東卍と抗争はした。でも殺したのは愛美愛主オレらじゃない！あれはキッカケに過ぎなかったんだ……あの後、東卍は内部抗争を始めた」

「え！？」

「そして、8月3日……ドラケンが死んだ。全部アイツの策略だったんだ」

「アイツって、まさか……稀咲？」

長内は答えなかった。

「……すまん、これ以上は話せない。東卍とは関わりたくないんだ。ドラケンさえ死ななければ……オレも」

直後、長内の電話がなった。

「すいません、現場監督に怒られるんで、もう行きます……」

サ店を出ていく長内の背中を見送る。私らは少し間を置いて店を出、直人のマンションに向かった。

◆

「どう思う？直人」

直人の部屋に入って、早速先程の話をする。

「分かったことは、愛美愛主との抗争は火種でしかないという事。そして誰かが東卍の内部分裂を企み、その火種として長内は利用された。まあ、あの様子から見て、黒幕は稀咲でしょう」

「佐野とドラケンを対立させるって、なんでそんな事をするんだろ」

頂点にたちたいなら、佐野も蹴落とすはず……なんでだ？

「とにかく愛美愛主との抗争がすべてのキッカケです」

「じゃあ、東卍は愛美愛主と争っちゃダメだ！止めないと」

たしか、二中近くの倉庫だよね、2人がいんのは。

「マイキーに伝えてください」

「了解！説得してみる」

私はそう言うと、差し出された手を握った。心臓が高く脈打ち、意識が沈む。

◆

「でさー山岸がさぁ」

待って待って？なんで私アッくんとニケツしてんの？めっちゃ抱きついてんじゃん。仮にもアッくん、私の事好きなんだよね？？言ってたよね？飛び降りた時……あれ、私の勘違い？？