雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】２

EPISODE 69* ページ28

【宇髄side】




翌日、宇髄は傘間を美術室に呼び出した。





傘間｢宇髄せんせ〜い！どうしたんですかー？

莉奈会いたかったんですよぉ！｣






準備室に入ってきた傘間はそう言うとかってにソファに座ろうとした。






宇髄｢おい、そこ座んな。｣





傘間はびっくりした顔で







傘間｢えぇ〜？宇髄せんせーなんで怒ってるのぉ？｣







グダグダ言いながらそこら辺にあった背もたれのない木の椅子に座った。







宇髄｢それについての話だ。



…ほらよ。｣






今日の朝、炭治郎に返してもらったスマホを傘間に見せる。






傘間｢なんですかぁ？動画？｣






最初はニコニコとしていたが、動画がどんどん流れていくにつれて傘間の表情は焦りのものへと変わっていく。






宇髄｢おいおい、派手に焦ってんじゃねぇか。｣






傘間｢な、なんですか？これ？

誰かが嫌がらせて作ったんですよ！｣






宇髄｢ちげぇな。この動画はお前の可愛い可愛い
''お友達'' が実際に撮ったやつだ。｣






傘間｢だ、誰が…！｣






傘間は目の前にあったスマホに手を伸ばした。







それをさせないように宇髄がひょいと自分の頭より高い位置に持ち上げる。






宇髄｢消させねーよ。｣








すると傘間はそれを取ろうと、決して届きはしないその場所に手を伸ばす。








傘間｢ダメっ！消すの！！

ここまでの計画が全部無駄になっちゃう！！！！｣







今までのぶりっ子性格はどこへやら。

傘間は大きな超えを出してスマホを取ろうとする。






宇髄｢おーおー、ついに本性出したか。
しんぱいしなくてもちゃーんと冨岡には報告済みだ。

Aんとこにも今日中に報告がいくだろうな。


立場は逆転だ。｣







傘間｢ダメ！許さない！アイツはこの学校にいるべき存在じゃないのよ！！！

せっかく…！せっかくここまで追い詰めたのに…！｣







傘間はスマホを取るのを諦めて、床に力なくペタンと座りこんだ。








傘間｢…ぐすっ。……いせんせいはぁ、…うずいせんせいは私のものなの！！

なんで私じゃなくてアイツのことばっかり見るの！

目の色も！髪の色も変なのよ？！
あんなブスより私の方が何倍も可愛いじゃないっ！｣







宇髄｢悪ぃな。俺はド派手な女の方が好みなもんでねぇ。

…そんなにモテてぇならまずは中身を見直せ。｣







傘間は何も言い返せずギリギリと歯を食いしばる。







＿＿＿＿＿＿＿＿


文字数……。



次に続きます！

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