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EPISODE 64* ページ22

【宇髄side】



この絵を描くのも何度目かわからない。






ここまで上手くいかないことは初めてだ。
しかし、諦めようにも諦めきれなかった。







この絵を描く度に雪那の顔が思い浮かぶ。








宇髄(アイツはぜってぇに人を襲ったりはしねぇ。)







なぜだかそれだけは言いきれる自信があった。








キャンバスに向かって絵を描いているときに
コンコンとノック音がする。
いつもみたいにうるさい女子かと思ったが、雪那の友達であるという竈門、我妻、嘴平の三人だった。








別の日にしろと言ったが、雪那のことだと言われると中に入れてしまった。







炭治郎「宇髄先生、最近Aさんがここに来たのはいつですか?」








竈門の質問に答える。








宇髄「アイツはもうずっと、ここには来てねぇよ。来るっつっても授業の時だけだな。」








善逸「…、じゃあ、Aさんはここに来る前に何かあったってこと?」









宇髄「アイツ、ここに来る予定だったのか?」








善逸「…先生に今まで避けていたことを謝りに行くって言ってました。」








それを聞いたとき、胸がキュっと苦しくなった。








炭治郎「だからここに来ていないってことは
その前に何かあったってこと…。」








伊之助「アイツだろ。」








黙ってソファーに座っていた伊之助が喋った。








宇髄「アイツ?」







善逸「…傘間莉奈です。多分。」







傘間莉奈、その名前が出た瞬間にそいつにキスされたことがあることを思い出した。







宇髄「俺、そいつにキスされた。

そんで、そこを雪那に見られた。」







善逸「…はぁ!?
き、きききききすですって!?」







炭治郎「それ、傘間さんの作戦ですよ…。多分。」






確かに、やけにくっついて来るなとは思っていた。












伊之助「…おい、祭りの神。

Aはアンタのこと話すときめっちゃくちゃ楽しそうに笑うんだぜ。」




伊之助が突然言い出した。






すると伊之助のあとに続いて二人も言い出した。






善逸「これ、言っちゃうと多分Aさんに怒られちゃうと思うけど……」





炭治郎「………。



Aさんはずっと宇髄先生のことが好きだったんです……。」






その三人の言葉を聞いた瞬間、罪悪感が襲った。





宇髄(俺…、そんなアイツに対してなんつー態度とったんだ。

派手にサイテーじゃねぇか…。)





そして同時に、隠れていた自分の気持ちに気づく。





宇髄(俺、好きなのか…?あいつのこと。)

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(プロフ) - とてもおもしろかったです!! (2021年1月11日 18時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - とても面白いです!!で,すいません、私の理解力がないだけなんですが,足立って誰ですか?この後にその話が出ていたらすいません、どうしても気になってしまいましてこれからも頑張ってください!! (2021年1月11日 17時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - りなおさん» りなおさんこんにちは!コメントありがとうございます!感動して頂けたみたいで良かったです(*´˘`*)短編集の方もよろしくお願いします!! (2020年9月7日 8時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
りなお(プロフ) - 一気に読ませていただきました!ラストは私まで涙が溢れて止まりませんでした(TT)素敵な作品をありがとうございます!短編の方はこれから読ませていただきます!楽しみです! (2020年9月7日 3時) (レス) id: 712037cba2 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - Miraiさん» ホントですか!?よかったです!! (2020年2月11日 16時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年12月14日 2時

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