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EPISODE 109 ページ15

【炭治郎side】




伊之助と善逸と抱き合っていたらそのまま
三人とも気絶してしまっていた。






目を開けたらそこは、見慣れた天井。

このシチュエーションは何度が経験したことがある。




だからここが蝶屋敷だってこともすぐにわかった。




体を起こせば、ズキリと痛みがある。

いたるところに包帯が巻かれている。おそらく胡蝶、またはアオイ達の誰かがしてくれたのだろう。





炭治郎のベッドの隣に二つのベッドが並んでいるがそこには先程まで人がいただろう痕跡があった。





炭治郎(善逸と伊之助…? どこに行ったんだ…?)




炭治郎は布団から出る。




するとそのタイミングで部屋の扉が開いた。




炭治郎と同じように包帯を巻かれていて松葉杖をついているのは善逸だ。




炭治郎「善逸…? 怪我は大丈夫なのか?

なんでそんな暗い顔をしているんだ。」






善逸からとても悲しんでいる匂いがする。




善逸「Aさん、今日の夜が山場だって…。」







炭治郎の胸に怪我とは違う、ズキリとした痛みがおこる。







善逸「さっき、伊之助と見てきた。

ずっと寝てるばっかりで目を覚まさない……。

しのぶさんと、宇髄さんとお嫁さんたちがずっと傍にいるみたいだ。」






炭治郎「……そうか。」







善逸と一緒に静かな廊下を歩く。何もしゃべらずに。






部屋の前についてドアノブを引くと、その中には伊之助と胡蝶と宇髄と三人の嫁がいた。





みんな、下を向いていて何も口にしない。

宇髄の嫁の一人、須磨は泣いているばかり。






伊之助も被り物を被ったままじっとしている。








Aの顔を覗き込むと相変わらず綺麗な
髪色と色白の肌をしていた。







炭治郎「Aさん…」






名前を呼んでも、いつものような明るい笑顔はかえってこない。









胡蝶「万が一のことを考えて、他の皆さんを呼んでもおきましょう。

そちらの方がいいでしょう…。」




胡蝶は鎹鴉(カスガイガラス)の足に
紙をくくりつけ、空に送り出した。







もうすぐ、夕方だ。







その時へと時間は刻一刻と進んでいく。

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澪奈(プロフ) - え、もう最後めっちゃ泣きました!!感動した!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - アミさん» アミさんこんにちは!素敵なコメントありがとうございます!!私も沢山の方に読んでもらえると嬉しいです( *˙˙*) これからも頑張ります!! (2020年8月26日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 読みながら号泣しました。とっっても素敵な作品です!!!もっと色んな人に読んで欲しい…!!!!応援してます!!!!!! (2020年8月26日 19時) (レス) id: cc3c93fcc6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - (^▽^)/さん» コメントありがとうございます(T^T)めっちゃ嬉しいです!!相変わらずの駄作ですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - 感動してめちゃ泣きましたっ!!楽しんで続編も見ますっ!( ノД`)シクシク… (2020年8月19日 13時) (レス) id: 1433fde6d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月21日 0時

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