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EPISODE 106 ページ12

【伊黒side】




暗い夜道を走る。雪那を横抱きにして。






傷が深く、出血が多い。






伊黒「急いで胡蝶めの所へ…」






伊黒と雪那はなんだかんだ関りがあった。





__________________




『伊黒さん、何してるんですか?』







雑貨屋で甘露寺への贈り物を選んでいるところだった。





後ろから雪那がひょっこり現れた。







伊黒「ああ。雪那か。

甘露寺に贈り物をしようと思ってな。選んでいる所だ。

お前はなんでこんな所にいる。」






『なるほど…。

私は任務の帰りです。隣の街だったので帰りに寄ってみようかなって思って。』





よく見てみればかすり傷がついていたり、羽織が泥で汚れたりしていた。






伊黒「任務帰りに悪いが、甘露寺は何を貰ったら喜ぶだろうか。」






『うーん…。何を貰っても嬉しいと思いますけどね……


あ、これなんてどうですか?』





そう言って雪那が手に取ったのは縦柄はいった長い靴下だった。






『甘露寺さん、隊服短いですし…。それに、ほら、これ伊黒さんの羽織とお揃いですよ!』




靴下を持ったまんま雪那はニコリと笑う。






伊黒「……わかった。それにしよう。」





『甘露寺さんもきっと喜びますよ!!!』




___________




前の記憶が脳内で再生される。




『ぃぐ…ろ さん………。』




伊黒「雪那…! もうすぐで胡蝶めの所に着く。
あと少しだ。」




傷口が深いというのに雪那は何かをボソボソと呟く。




『…そん、なに、悲し…顔、 しないで…
くださぃ……』





無意識だった。雪那に言われて眉間にシワが寄っていることに気づいた。






『そんな…顔して、たら 甘露寺さん…が悲しみます、よ……?』





伊黒「……っ」








それっきり雪那は喋らなくなった。
おそらくまた気絶したのだろう。








伊黒は蝶屋敷への足取りを速めた。

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澪奈(プロフ) - え、もう最後めっちゃ泣きました!!感動した!! (2021年2月7日 12時) (レス) id: 20f17d6d24 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - アミさん» アミさんこんにちは!素敵なコメントありがとうございます!!私も沢山の方に読んでもらえると嬉しいです( *˙˙*) これからも頑張ります!! (2020年8月26日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
アミ(プロフ) - 読みながら号泣しました。とっっても素敵な作品です!!!もっと色んな人に読んで欲しい…!!!!応援してます!!!!!! (2020年8月26日 19時) (レス) id: cc3c93fcc6 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - (^▽^)/さん» コメントありがとうございます(T^T)めっちゃ嬉しいです!!相変わらずの駄作ですが、最後まで読んで下さると嬉しいです!!! (2020年8月19日 14時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
(^▽^)/ - 感動してめちゃ泣きましたっ!!楽しんで続編も見ますっ!( ノД`)シクシク… (2020年8月19日 13時) (レス) id: 1433fde6d2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月21日 0時

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