検索窓
今日:5 hit、昨日:22 hit、合計:256,266 hit

EPISODE 8* ページ10

【Aside】








屋上で座り込んで泣きはじめてからしばらく経った。









だいぶ落ち着いて最後に流れる一筋の涙を拭き取って立ち上がる。









(あー、始業式サボっちゃった…。)









みんなの所へ戻ろうと屋上のドアノブに手をかけようとした瞬間だった。









Aがドアを開けるより先に勝手に扉が開いた。









『うわっ!』









ビックリして尻もちをつく。









扉を勢いよく開けた犯人は伊之助だった。






伊之助の後ろには炭治郎と善逸もいた。









伊之助「見つけたぞ!雪女!」









炭治郎「ここにいたんですね。」









善逸「Aさん、心配したんですよ!」











善逸が手を出してくれたので、「ありがとう」と言ってそれに掴まって立ち上がる。









スカートの後ろをパタパタとはたく。









『ごめんごめん。何でもないよ。ちょっと風にあたりたくなっただけ!

さっ、教室に戻ろう!』









三人の横を通り過ぎようとしたが炭治郎に腕を掴まれたことによってそれは叶わなかった。









『どうしたの…。炭治郎くん?』









炭治郎「…んで…、」









『え?』









炭治郎「なんで、そんなに無理して笑うんですか。








…さっき宇髄さんを見ました。




今日からこの学校の教師だそうです。



Aさんはもう宇髄さんに会ったんですよね?」







炭治郎の真っ直ぐな瞳がAの目を捕らえて逸らさない。









(あぁ、やっぱりこの子達には何でもお見通しだ。)








『………。


ごめん、黙ってて…


宇髄さんとはさっき会ったよ。


……。でもね…、でもっ…!』








さっき全部出してしまったかと思っていた涙が再び溢れ出てくる。











『私のこと…っ! 覚えて、なかった…。

宇髄さんには、前世、の記憶が無いんだ、よ』









泣きじゃくりながら炭治郎たちに話す。









すると、ふと暖かいものに包まれた。


炭治郎、善逸、伊之助が抱きしめてくれている。

三人はただ、なにも言わず。抱きしめるだけ。








最初はビックリしたが、涙で濡れてしまった顔を隠すように三人に ギュッ と抱きつき返した。

EPISODE 9*→←EPISODE 7*



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (240 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
395人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ドタバタ編集したのでもしかしたらまだ名前がそのままになっている所があるかもしれません(汗)その時は言ってください!直ぐになおします! (2020年2月8日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» 名前変更しました!本当に申し訳なかったです...!どうか最後まで読んでもらえると嬉しいです。 (2020年2月8日 20時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
名前変えたい涙 - こんぺいとー。さん» なんかすみません…私1人のためにそこまでしなくても平気ですよ…!! (2020年2月8日 18時) (レス) id: 6fb7d582a8 (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ぱっと思いついた名前を付けました。不愉快な気持ちにさせてしまい、ホントに申し訳ないです…。足立の名前を変更するのでどうか読んで欲しいです。編集が終わるまで少し時間がかかるかもしれませんがそれまで待って頂けますでしょうか? (2020年2月8日 12時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとー。(プロフ) - 名前変えたい涙さん» ホントに申し訳ないです!!!ごめんなさい!! (2020年2月8日 12時) (レス) id: f2066b104c (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:こんぺいとー。 | 作成日時:2019年11月6日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。