雪が嫌いだった宇髄天元が雪を好きになった理由。【現パロ】

EPISODE １* ページ3

【Aside】


朝。




朝食を食べ終えて

髪を整えて、寝間着を脱いで、新しい制服に腕を通す。

そして忘れないようにピアスもつける。





『あー、今日から私も高校生かぁ。』






誰もいない一人の空間でポツリと呟く。





・





戸締りをして家を出る。








お気に入りのイヤホンを耳につけて歩き出す。








学校までは電車だ。








駅に着くといつもの様に改札を抜けて電車に乗る。







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ここにきて改めて自己紹介しよう。









この少女は雪那A。前世では鬼殺隊の雪柱として活躍していた。









しかしそれもあっという間だった。









遊郭での任務…、上弦の陸との戦いで大切な人を庇い、死んでしまった。









大切な人、思いを寄せていた人…。そう、Aの元師範、宇髄天元だ。









宇髄には死ぬ間際に思いを伝えた。返事は聞けないままだったけれど…。









なんやかんやで、来世はこうして普通の一般人として生きている。









まぁ、前世の記憶がある時点で普通ではないが…。









＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿








座席に座り、外を眺めながら電車に揺られる。









(宇髄さん今頃何してるのかな…。)









いやいやと頭を振る。









(そもそも宇髄さんがこの世界に存在したとしてもこんな身近にいるわけがないだろう。

宇髄さんのことはもう考えないって決めたんだ。現実を見ろA!!)









そんなことを考えていればいつの間にか降りる駅に着いていた。

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