ドッキリ ページ15
河村side
河村「ねぇ福良。面白いこと思いついたんだけど。」
福良「河村が面白いことといったら、大方ドッキリとか悪戯とかその類でしょ？」
河村「ご名答。伊沢にさ、Aさん関連のドッキリを掛けたいんだよね。」
福良「うーん。やってもいいけどなんかいいアイディアでもあるの？」
河村「それを今から二人で考えるんでしょーが。」
福良「えー。それ俺も巻き込まれるの...。なんか企んでる？」
河村「こうすることで福良も共犯に...。」
福良「やっぱり。そんなことだと思ったよ。」
河村「駄目ですかねぇ。」
福良「はぁ。しょうがないなぁ。」
河村「よしきた。早速考えよう。」
〜数時間後〜
福良「こんな雑な作りでいいの？」
河村「Aさんの事になると焦ると思うからこんなもんでいいでしょ。」
福良「んー。まあ、そっか。」
河村「よし。じゃあAちゃんに話して協力を頼もう。」
〜次の日〜
伊沢「おはよーございます。」
A「おはようございます。」
伊沢達が出勤してきた。作戦開始だ。伊沢と離れたのを見計らって、Aさんに話しかける。
河村「いいですか、Aさん。昨日話した通りにお願いしますね。」
A「分かった。がんばるね！」
河村「お願いします。」
会話を終えると、Aさんはいつもの定位置に座り、本を読み始めた。
その後休憩時間に入り、案の定伊沢がAさんに近づいていった。
伊沢「A〜。疲れたにぃにを癒してくれ...。」
A「...。」
伊沢「...A？」
A「...。」
伊沢「...おーい。」
A「うるさい。」
伊沢「！！(泣)」
よし、いい感じだよAさん。
福良「Aちゃーん。一緒にお菓子食べよ。」
A「お菓子！食べる食べる！」
そう言って、伊沢を無視して福良の元へ。まぁ、要するに『Aさんがなぜか自分のことだけ嫌ってて周りの人にはいつも通り』な状態。勿論伊沢は、
伊沢「す、須貝さん...俺Aになんかしましたか...？」
須貝「俺は知らん。」
伊沢「河村さん！俺なんかしましたか...？」
河村「さーね(棒)」
伊沢「なんで！？皆冷たい！」
川上「それはいつものことでは？」
川上、それはきついぞ。
伊沢「なんで...？俺、え..？」
なんか1人でブツブツ言い始めた。まさかここまでAちゃんに執着していたとは...。
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作者名：絹 | 作成日時：2020年1月16日 21時
