Call me back again【短編集】

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久々に撮影に参加するため、仕事場に向かう。

オフィスに着くと、何人かの靴があって、執務室からは何やら話が盛り上がっているような声が聞こえた。


｢おはようございます、なんかみんな元気っすね｣

山｢川上さん！お久しぶりです！｣

福｢おはよう〜｣

伊｢川上〜今日バレンタインだけどお前彼女からなんかもらったか？？｣

｢単刀直入っすね。貰ったっちゃ貰いましたよ｣

伊｢えぇなにその微妙な回答！｣



なるほど、バレンタインの話で盛り上がっていたのか。そしてさっきの間違ってはいないだろう。
ただそれより気になるものが目に入った。



｢…あれって、須貝さん？｣

福｢あぁ、そうだよ、今ちょっと悶えてるけど｣

｢え？｣

伊｢ほら、あの両片想いだった2人がさ、いい感じになったらしくてさ｣

須｢はっ！？えっ？？なに？俺片想いしてるのバレてたの！！！？｣

｢うるさっ｣

山｢分かりやすかったですからね、2人とも。お互いの気持ちには気付いてなかったみたいですけど｣

須｢えぇ、まじで…。まぁ、何でもいいんだけど、どうしよ、このチョコ嬉しすぎて食べれない…｣

｢いや食べてください｣



そうか。あの2人は結ばれたのか。
山本が相談を受けてるらしいことを言っていたが、実ったなら本当に良かった。
そして気になることがもう1つ。



｢そういう伊沢さんは？念願の手作りお菓子もらえたんすか？｣

伊｢それがさ〜〜〜、なんと貰えたんだよ！すごくない！？！？｣

福｢やっとだね笑｣

山｢おめでとうございます笑｣

伊｢え、なんで含み笑いなの！？俺めっちゃ嬉しいんだけど！！｣

｢あんま惚気ないでください｣

伊｢質問したのお前じゃねぇか！！！｣



笑いに包まれるオフィスは、幸せな空気で満ちている。
それぞれがそれぞれの約束を果たせたようで良かったと、撮影の準備をしながら思った。



fin.


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バレンタイン2日前から3本お届けしました。
衝動的に書き始めたんですが、前のお2人の結果も書きたくて最後にまとめてみました。
作者はバレンタインチョコ買い忘れました。

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