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川「それ、普通にドタキャンじゃないっすか」
「うん、でも仕事だし、大阪飛んでるし、無理やり会いに行くとかも出来ないんだよ」
福「本当に仕事なのかな〜」
「えっ」
川「ちょ、福良さん」
その言葉にハッとしてしまう。
まさか、俺に会わない為の口実?
そんな事考えもしなかった。でも、その可能性がないとは言いきれない。
「あー…もうなんでもいいわ、お酒ちょうだい」
河「あらま、こりゃダメだな。福良責任とってね」
福「え〜、俺は悪くないよー」
川「確実に追い討ちかけたのによく言いますよ」
酒に溺れたってどうにもならないのに、きっと気持ちが晴れることなんて無いのに。ダメだな、こういう時の気持ちの整理の付け方は全然分からない。
天才クイズプレイヤーって言われたって、恋愛のいろはは心得ていない。
グラスの中のお酒をハイスピードで流しながら、彼女に直接言えない思いの丈を川上たちにぶちまけていると、1件のメッセージが。
〈まだ起きてるかな?起きてて、時間も大丈夫なら少し電話できない?〉
「……彼女だ」
川「お、電話でもしてきますか?」
「…こんなんだからまともに話せる気が1ミリもしねぇけどな。ちょいと外すわ」
川「…今俺たちに言ってたこと、彼女さんにもちゃんと言えるといいですね」
川上の最後の言葉は、聞こえたけど聞こえないふりをしてベランダに出た。まともに彼女に言えるなら、こうやって酒に逃げたりしない。
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浅間(プロフ) - いろさん» 返信が半年近く遅れてしまいすみません…!!!!コメントありがとうございました!好きと言っていただけてとても嬉しいです…。マイペースな更新で申し訳ないですが、もしよければ今後ともよろしくお願いします! (2020年7月15日 0時) (レス) id: 2921f9dd64 (このIDを非表示/違反報告)
いろ(プロフ) - 今更感すごいですがコメント失礼します!前々からすごく好きで見させていただいていたのですがとうとう好きが溢れました。好きです。失礼しました。 (2020年3月4日 21時) (レス) id: 5fbef9d1c0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:浅間 | 作成日時:2019年10月24日 17時