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朝食後、治お兄ちゃんは黒服の人たちに引き摺られながら仕事に行った。
私はお迎えに来てくれたエリスお姉ちゃんと共に、エリスお姉ちゃんのお部屋で過ごした。
一緒にお風呂に入ったり、一緒にお絵描きしたり、本を読んだり…。
洋服はエリスお姉ちゃんが選んだのを借りた。
フリフリばかりで和服が無かった。
リンタロウおじ様のお部屋と、執務室は隣なんだけど、お仕事がとても忙しいようだ。
「リンタロウはまだ
『えらいひとっていそがしいんだ…。』
確かに私も審神者をやっていた時、書類やら部隊編成やら始めは大変だった。
でも皆が助けてくれたから、私は頑張れたんだ。
『あとでリンタロウおじさまに、おちゃをもっていこう…。』
「ええー!いいわよそんなことしなくても!」
『わたしがしてあげたいの、…ダメかなぁ?』
「…もうっ、しょうがないわね!じゃあそっちにキッチンがあるからそこでいれてあげればいいわ!」
『ありがとうエリスおねえちゃん。』
エリスお姉ちゃんが何を使ってもいいと言ったので玉露でお茶を淹れた。
とてもいい香り。
「あたしが扉を開けてあげる!お姉ちゃんだから!」
お盆にお茶と手が塞がっている私の為にエリスお姉ちゃんは扉を開けてくれた。
圧倒的感謝。
「リンタロウお茶持って来たわよー!」
「え?お茶?」
『あの、きゅうけいに、おちゃいれました。どうぞ。』
「え、え?Aちゃん?え、かわいい…。」
どうしたのおじ様、疲れているの?
「あぁぁぁぁ…色違いで衣装買っておくんだった…!そしたらお揃いの色違いで本当に姉妹みたいだったのに…!」
書類のし過ぎでおじ様疲れているんだな。
『おちゃ、いらない?』
「いります、飲みます。
ありがとう、Aちゃん。」
『うん。リンタロウおじさま、おしごとがんばってね。』
リンタロウおじ様は両手で顔を覆って天を向いた。
…ストレス社会のせいかな?
「さぁA、あたしたちもお茶にしましょう!」
エリスお姉ちゃんが眩しく笑った。
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Hi! - はじめのエリスちゃんの言葉にやられました。好きです! (2019年7月14日 23時) (レス) id: f98b79cb93 (このIDを非表示/違反報告)
しの - マッジで面白いねんけど 更新待ってますね (2019年7月12日 0時) (レス) id: 5129f74190 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - わさまんさん» それに気が付くとは…。知られたからには…。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 6b81268271 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - silentさん» ありがとうございます。いいことがあって悪いことがあったら次はまたいいことが来ますよ。例えば賽子6・6とか。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 6b81268271 (このIDを非表示/違反報告)
カノン(プロフ) - KISH○W推し(女)さん» ちゅやはいいぞ。 (2019年6月24日 21時) (レス) id: 6b81268271 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:カノン | 作成日時:2019年6月6日 19時