＊ ページ16
「そんなに落ち込まんといてください。まだまだチャンスはありますって」
『でも私、もう25よ？早く結婚しないと行き遅れてしまうもの』
「んな心配せんでもええやろ。どうせ第1コミュニティなんて幻想やし」
『…コネシマ…。何で貴方はそういう発想しか出来ないの？』
「事実やろ」
コネシマという名の執事は、私の横で気だるそうに欠伸をこぼす。
私はそれを見て小さく苦笑いを浮かべ、ぼんやりと雲ひとつない青空を見上げた。
『…ほんとにこのまま結婚できなかったらどうしましょう…。一生独り身なんて辛すぎるわ』
私の言葉に2人が一瞬押黙る。
この国で女一人で生きていくのがどれほど過酷なのかということは、2人もよく理解しているはずだ。
「…その時は、僕が引き取ってあげましょうか？」
「俺が引き取ったるわ。一生面倒見たる」
次の瞬間、2人は真剣な表情で口を開く。
彼らが口を揃えて放った言葉は、どちらも同じ趣旨のものだった。
それが冗談なのだとわかっていても、つい甘えてしまいたくなる自分がいる。
私は口元に薄く笑みを浮かべると、頼もしい執事ふたりに微笑んだ。
『…そうね。…その時は、お願いしようかしら』
「「…仰せのままに。お嬢様」」
私の手の甲に、2人は優しく口付けた。
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マーシャ(プロフ) - めるさん» 基本的にここにあげてるお話はツイッターで上げていたお話なので更新速度かとてつもない速さになってます笑。内容はフォロワーさんなどにリクエストとかいただいて書いてます！ (2019年9月20日 20時) (
レス) id: cf5983d7fe (このIDを非表示/違反報告)
める(プロフ) - 更新スピードの速さにびっくりしています…！お話のネタってどうやって考えているのですか？ (2019年9月20日 17時) (レス) id: 00dabe47f6 (このIDを非表示/違反報告)
マーシャ(プロフ) - 名無しさん» ひょえ、ありがとうございます…！微妙なところで終わったので、気が向いたら続き書こうかな、と思ってます。 (2019年9月18日 23時) (レス) id: 942f8fba2e (このIDを非表示/違反報告)
名無し(プロフ) - 猫の日の話がとても好きです (2019年9月18日 21時) (レス) id: 8e5d693f3e (このIDを非表示/違反報告)
ねおる(プロフ) - マーシャさん» そうなんですね・・・ (2019年9月17日 20時) (レス) id: 0c3e920e49 (このIDを非表示/違反報告)
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