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あれからしばらくして。
安元「神家さん、本っ当お世話になりました。」
「いえいえ、頭痛は大丈夫ですか？」
安元「だいぶ。でも大事を取って明日も休む事に。」
「そうですね、しっかり休んでください。あと…」
安元「……ん？」
「簡単なのしか作れなくてすみません…。」
お昼になりだいぶ安元さんの体調が良くなり
安元「腹減ったなぁ…」
との事だったのでとりあえず作ったが…。
個人的に料理は安元さんの方が上手いのではとにらんでいる。
安元「いやいや上手いよ。逆に作ってもらって悪いね…。」
「いえいえそんな。」
安元「昨日も俺のせいでベッドで寝れなかっただろうし…。なんかもう申し訳ねぇな。」
「私どこでも寝れるんで大丈夫です。あとあの3人のせいですから。あの3人が私の寝床を全部…。」
安元「あの3人って…あの3人？」
「あの3人です。頑張ってタクシーの運転手さんと運びました。」
安元「……俺重かったでしょ？」
「安元さんは何とか意識があってでちょっと歩いてたんであまり大変じゃなかったです。1番大変なのは江口さんでした。」
安元「あいつデカいもんな。」
「はい…高すぎます。私に分けて欲しいです。」
安元「Aさん身長何センチ？」
「160です。」
安元「分けてもらわなくてもちょうどいいと思うけどな〜俺そんくらいが1番好きだし。」
1番好きだし。
その言葉にドキッとした。
私………160cmで良かった…！
安元「神家さんさ…。」
「あっ、はい！」
安元「嫌じゃなかったらうち来る？」
「……へ？」
安元「いや、料理作ってもらっだから俺も神家さんさんに……って思ったんだけど。」
「………おぉ！」
安元「あっ、別にやましい事とか考えてねぇからな？」
「あははっ、分かってますよ。でも、良いんですか？」
安元「神家さんが嫌じゃなければ。もう逆にウェルカムよ。」
「え……じゃあ行きます。安元さんの料理食べたいです！」
安元さんの家か…！緊張する…！
安元「そうかいそうかい。じゃあまた連絡するわ。」
「はい、お願いします。」
少女漫画などでよくある展開とはちょっと違うかもしれないが、私にとってこれで良いわ。
まだ行ってないけどもう幸せよ。
安元「ご馳走様でした。皿洗っとくね。」
「えっ、そんな悪いです！」
安元「いいからいいから。てかむしろこれぐらいわね、俺がやりたいの。」
「……じゃあお言葉に甘えて。」
安元さんってやっぱり優しいな。
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作者名：糸丸子 | 作成日時：2021年8月19日 9時
