仔犬が4匹 ページ6
『！できた！！ダディできたよ！』
Aがパァッと花が咲いた様な笑顔を浮かべて振り返った
その隙にサッとペンを仕舞い、証拠隠滅を計る
「グッガール、よく出来たなA」
俺もAの隣に腰を下ろし軽く頭を撫でてやった
嬉しそうににこにこ笑うAから尻尾を振るような幻覚が見える
なんとも可愛らしい
『ふきふきー』
おしぼりで手を拭き始めたA
娘は賢いのでもう何も言わずとも自分で手を洗うようになった
『いただきます！』
「いただきます」
ぱちっと小さな手を合わせてAが言うのを俺も隣で真似する
駄犬共の視線が煩わしいが、娘の教育上、俺がやらない訳にはいかないんだ
『いちごちゃん〜…』
娘を見守りつつ自分も箸を進める
少し前まではまだ手ずから食べさせていたのを思うと、やはり子供の成長は早いなと実感した
少し、寂しいが…
と、その時Aがちょいちょいと付け合せのサラダからグリンピースを避けているのに気付いた
「バッガール、好き嫌いは駄目だと言っただろう」
『んえぇえ、やだぁあ』
「こら、A」
せっかく泣き止んだのにまた泣きそうになっているA
だが好き嫌いは駄目だ
ここで甘やかすと今後もこうやって泣き落とししてくるだろう
周りも生温い目でAを見守っている
何が「そうだよねぇ…グリンピース嫌いだもんねぇ……」だ
娘を甘やかすな！
『ダディやっ！きらい！』
「 」
Aが多分反射的に言っただろう言葉に俺は絶句して息が止まる
きらい、きらい……
俺が嫌い……？？？
いや、Aは絶対俺のことが好きな筈だ
そんなこと分かっているが、嘘でも言葉にされると衝撃が凄かった
「あれ、どうしたんスか？」
『あっ、ラギくん！』
俺が思わず固まっていると後ろから聞き覚えのある声がかけられハッと我に返る
「ラギー･ブッチか」
「どうも、早いっすねぇ」
両手にパンを抱えたブッチはそのままAに視線を合わせて「おはようっス」と笑った
俺は警戒の目で奴を見る
ブッチが両手に抱えたパンは恐らく一人で食べる為ではない
サバナクロー寮長
レオナ・キングスカラー
その名が脳裏に横切り、俺はAに聞こえないように舌を打った
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巫香渚(プロフ) - まさかアスターの方からこちらが出てくるとは思わず…再来させていただきました！ (2021年11月6日 17時) (
レス) id: 254cdf7334 (このIDを非表示/違反報告)
美紀(プロフ) - ツィステのオルト大好きです最高ですコロナウイルスに気をつけてくださいね (2021年1月1日 19時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
まろん - ひよこショック、、、懐かしい、、、ダディ、、、ゲッフォオ(吐血 お見苦しいですねすいません。夢主ちゃん可愛さMAXですね！！！！これからも応援しています！！！ (2020年11月14日 22時) (レス) id: e127b99774 (このIDを非表示/違反報告)
ﾆﾉｺｺ(プロフ) - ここさん» 書いてる私も夢主ちゃんにメロメロです笑 Re:startシリーズ読ませていただいてます！お互いこれからも頑張りましょうね！ (2020年10月6日 15時) (レス) id: 612b09e7e0 (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 娘ちゃんめちゃくちゃ可愛いですね^_^舌ったらずなところがまたいい…！続編も楽しみに読ませていただきます♪これからも、頑張ってください！ (2020年10月5日 21時) (レス) id: e9ce79e520 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ﾆﾉｺｺ
| 作成日時：2020年9月15日 17時
