２ (赤) ページ22
・
Aは何処へ行っても顔が広くて人気者だから、すぐに囲まれてしまう。
変に色目使う男もいていつもハラハラする。
今日は他にメンバーがいないから、俺がAをちゃんと守らないとね。
何かあれば明日 俺の命はないかもしれないから。
月9主演もしたことある女優さんと話し込んでるAを見失わないように時々確かめながら、飲み物を取りにいく。
バーテンダーに ｢おすすめのカクテル２つ｣ と適当に頼んで、それを受け取ってAのもとへ戻ればちょうど1人になったところだった。
｢はいどうぞ｣
｢あ、涼太！急にいなくなるな！｣
｢女性の会話を立ち聞きするのは良くないだろ？ それに飲み物いるかなって｣
｢いるけど。…ありがと｣
｢ふふ、どういたしまして｣
ぷくっと頬を膨らませるA。
すぐそうやって拗ねるのは昔から変わらない。
Aには本当の両親がいないから、その分しっかりはしていても甘え方が下手なんだよね。
１人になるのも嫌うし、暗い部屋も苦手だし。
だからいつも誰かしらメンバーが傍にいることが多くて、だからか俺たちには他のグループの人よりも心を許してくれているんじゃないかな？
嬉しいことだ。
.
｢これ美味しいけどちょっとキツい。あ、てか飲んじゃったじゃん！お酒らめっておこられ…｣
｢おっと…｣
ごめんね、A。
俺はお酒には強いから、君を少し酔わせてみたいなって思ったんだよ。
だって可愛いAを独占できる滅多にないチャンスだろ。
｢酔った？ あっちで休もうか｣
たった1杯のカクテルで酔うのもどうかと思うけど、既に足下がおぼつかないAの腰を支えて隅にあるソファー席へ移動する。
｢お水飲む？｣
｢ん…にょむ｣
｢ふふふ、もしかしてもう眠い？｣
｢んにゃこたぁない！｣
｢寝ても大丈夫。ちゃんと連れて帰るから｣
｢いや〜ん！ りょうたえっちだ〜｣
｢どこが？ でも……Aがお望みなら愛してあげるよ？｣
｢……その声ドキドキする｣
｢ふふA、俺がそのドレスをプレゼントした理由わかる？｣
こてんと首を傾げて何の疑いもなく見上げてくるAの白い肩を撫でる。
俺は耳にAの髪をかけてそっと唇を寄せた。
｢男が女に服を贈るのはそれを着せたいんじゃなくて、脱がせたいからなんだよ｣
｢……っ、｣
｢今夜は２人だけのPartyTimeといこうか？｣
まだまだ夜はこれからだよ？
.
I want to kiss you→←今夜はPartyTime
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 2590人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆきんこ(プロフ) - まり姉さん» ありがとうございます。訂正しました。 (2021年9月17日 11時) (
レス) id: e6ed62ce5f (このIDを非表示/違反報告)
まり姉(プロフ) - ページ42のとこで10門10問ってなってますが10問10答ではないですか？？ (2021年9月17日 0時) (レス) id: 632dd79117 (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - れいこさん» はじめまして！一気読み有難うございます!!過去と現在を行き来しているので読みにくいかと思ってたところで、読みやすいと言ってもらえて安堵しております。Twitterフォローも有難うございます！こちらの番外編もありますので是非楽しんでください！ (2020年10月10日 21時) (レス) id: e8f02d2b5a (このIDを非表示/違反報告)
れいこ(プロフ) - 初めまして。とても読みやすくてドキドキワクワクしながら一気に�靴泙覇匹鵑任靴泙い泙靴拭Ｂ海�も楽しみにしてます。あと、Twitterもフォローさせて頂きました。これからもよろしくお願いします (2020年10月10日 20時) (レス) id: 73b557418b (このIDを非表示/違反報告)
☆ゆきんこ☆(プロフ) - にゃんこさん» 楽しんでもらえて良かったです(^^)はい！大丈夫ですよ☆応えられるリクエストならできる限り応えたいなと思ってます！！ (2020年7月24日 9時) (レス) id: 28b6095af7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：☆ゆきんこ☆
| 作成日時：2020年7月2日 15時
