120話 ページ30
レイは赤い拳銃を見下ろして、黙り込んだ。しばらくして、レイはキャシーを見上げると、少し首を傾げてみせた。冷静な口調で、キャシーに疑問を投げかける。
「……そうすることに、なんの意味があるの？」
「はぁ？ やめてよ、あなた本当につまらない。意味なんか求めてどうするの？ それで何かが生まれると思って？ 罪人が何かを生み出すなんてこと、ありえない。だから意味なんて求める必要はないのよ」
キャシーは低い声で威圧するようにそう言う。
レイは再び黙り込むと、戸惑うような素振りを見せながらも、赤い拳銃を拾い上げる。
キャシーはそれを見てニヤリと笑った。
「さぁ、面白いものを見せてちょうだいね……！」
昂ったキャシーの声に、Aは思わずガラスの壁に駆け寄って、キャシーに詰め寄る。
「キャシー、今すぐこんなことはやめさせて！ 殺し合いなんて、させないから！」
「あら……A、せっかくの特等席なのに、楽しまなきゃだめよ？」
キャシーは怒りに満ちたAを顔を見て、うっとりとした表情を浮かべてみせる。
「……ふざけないで……！」
「残念だけど、A。あなたにできることはないわ。そこで二人の殺し合いを見ることしかできないのよ」
キャシーは言い放つと、機械を操作して、部屋中の銃の標準をAに向ける。
「撃ち抜かれたくなかったら、大人しくしていることね。ほら、もうすぐ始まるわ……！」
Aがハッとして振り返ると、レイはじっとザックを見据えていた。
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鬼灯黒狐(プロフ) - 更新私の方が遅いので大丈夫ですよ(;´д｀)w (2018年10月4日 21時) (
レス) id: 28c4276209 (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 鬼灯黒狐さん» ありがとうございます！最近更新速度がおちてしまっていて申し訳ないです(>_<;)これからもがんばりますので見てやってくださいm(*_ _)m (2018年10月2日 7時) (レス) id: aa65f53a7e (このIDを非表示/違反報告)
鬼灯黒狐(プロフ) - ザック最高...更新頑張ってください！ (2018年9月30日 20時) (レス) id: 28c4276209 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リア | 作成日時：2018年9月8日 19時
