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44話 ページ45

「てかよ、死にたいんだったらなんでてめぇても死なねぇんだ……?」



 ザックはスイッチの上に戻ると、うんざりしたようにレイに訊く。



「……自分で死ぬのは、許されないから」


「あぁ?なんでだよ?」


「……神様が、そうおっしゃったから」



 ────神様。レイは神様、と何度か口に出していた。



「へっ、神様ねぇ……殺されたいんなら、そのつまんねぇ顔をどうにかしろ。人間なら、怒ったり、泣いたり、できんだろ」


「……怒ったり、泣いたり……」



 はぁ、とザックはため息をついた。それからムキになったように、指示を出した。



「じゃあ、ほら、笑ってみろ」



 レイは少し目を閉じると、口角を僅かにあげて微笑んだ。だがお気に召さなかったらしい、ザックは呆れたように首を振る。



「目が死んでる」


「そう……ダメね」



 ザックは少し迷ったように考え込むとAの方に目を向け、いいことを思いついた、と言わんばかりにニヤリと笑う。



「じゃあお前。笑え」



 レイとザックのやりとりに完璧に置いていかれて、ただ眺めていたAは不意打ちに、少し肩を跳ねさせた。



「わたしが、笑えばいいの?」


「あぁ。笑え」



 Aはふぅ、と息を吐き出すと笑ってみせた。レイの目が見開かれる。



「おー……それだよ。こいつみたいに笑えばいいんだ」



 ザックのカマが少し動いた。今にも首を落とされるのではないか、と少し背筋が冷える。





「……しょうもない話は終わりだ。お前らも、とっとといけ。こっちは水ん中で寒いし、気持ち悪ぃんだよ」


「……うん」



 ザックが唐突に話を切る。たしかに、そろそろ行かないとザックが凍えてしまう。


 レイが歩き出したのを追いかけて、二人は第一墓場に向かった。

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暇人9号(プロフ) - リア.........。オリキャラと同じじゃん。 (2020年12月20日 13時) (レス) id: 2a2b2b394e (このIDを非表示/違反報告)
9Sに殺されたいロリコン - リアさん» 派手さがますのでアタシはオススメしませんけどね…… (2019年12月8日 18時) (レス) id: 23809db5c5 (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 「ベースデザインを設定」で背景は変更できますよ。 (2019年5月25日 19時) (レス) id: 1e8f4916fe (このIDを非表示/違反報告)
リア(プロフ) - 日向クロさん» 初めまして、コメントありがとうございます!この小説を読んで下さり、ありがとうございます。背景の色、ですか…実はあまり占ツクの使い方分かってないのです(汗)なるほど、背景の色を変えれるのですね!色々試してみますね、ありがとうございました! (2019年4月27日 9時) (レス) id: aa65f53a7e (このIDを非表示/違反報告)
日向クロ - 初めまして。とても面白いお話ですね!ところで、背景の色を変えたりはしないのですか?それやると面白さが上がると思いますよ! (2019年4月21日 18時) (レス) id: eebf1123f7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リア | 作成日時:2018年8月4日 21時

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