【実l況l者】ねえ、パートナー【ky】 (ページ10)

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キヨ「なんで俺に眼鏡外させたの」

レトさんの家から帰る途中、気になっていたことを聞いてもAは答えてくれなかった。隣を歩いてはっきりと話しているのに無視をされたことに違和感を覚えて顔を覗き込むと、なんかもうフル稼働してる感じだった。めちゃくちゃ言い訳を探している感じで、目が泳ぎまくっている。

A「実写とかのときつけてないじゃん」
キヨ「でもAならこっちのが伸びるから〜とか言いそうじゃん」

俺の眼鏡に需要があるかないかは別として、きょまねこのアカウントのそもそものコンセプトはキヨのプライベート、だったはず。それなら眼鏡をかけてても不思議じゃない。

A「そりゃ眼鏡のが倍近く伸びるでしょうね」
キヨ「じゃあなんで」

少し怒ったようにも見えるけれど好奇心が勝ったため、聞いてしまった。踏み込んだらさらに怒るかも、とか空気読めてないかも、とか後から色々思うところはあったけど言ってしまったものは仕方ない。

A「…見られたくなかった」
キヨ「え？」
A「眼鏡姿見せたくなかったの、それだけ、いいでしょ別に」

そう言い捨てて、俺よりも数歩先をどんどん歩く彼女。…そんなことしたら俺、都合の良い方に解釈しちゃうけど。嫉妬、ヤキモチ、その類だと思っちゃうけど、それでもいいの？

キヨ「なんだよお前俺のこと好きじゃん」

駆け寄りながらそう茶化すと、彼女の顔が赤くなった。Aのそういった表情はあまり見たことがなくて自分でさせたくせに困惑した。…結構、普通に、可愛いかもしれない。