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その姿が、
なんだかしゅんとして見えて
無性に、わしゃわしゃと、頭を撫でたくなる。
やっぱり実家のわんこに似ている…
わしゃわしゃと、したい気持ちを押し込みながら
「この後何もないから、すぐそこまでなら一緒に行けます。」
実家のわんこに似ていると思うと
Aの警戒心はすっかりなくなって、
ゆっくりとそう返す。
何かよく分からないが、
近くにつきあってほしい場所があるらしい。
つかまえてもいいか
とか
無駄に色気たっぷりで放つから
一瞬驚いたではないか。
おそらく言葉を選び違えただけであろうに。
うん、と答えたら
連れ去られそうな
まるでそんな言い方するから…
「カムサハムニダ、
ありがとう。」
咄嗟に出たであろう韓国語を、ゆっくりと日本語に言い直して。
いこう、と
体温の高い大きな手が
Aの手をすっぽりと包んだ。
.
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年9月11日 23時
