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「すごい。
また、
いっしょー。」
親指を立てながら、よくやった、と言われている。
「はもったね、」
Aも親指を立ててみせる。
会わないようにしていたくせに、
すんなり会話ができている。
なんだこれ、
と、ずっこけてもいいくらい。
テヒョンくんを取り巻く空気に
こちらが一方的に構えていたろくでもないものが
すうっと溶けていくようだ。
不思議な人だな。
でも、よかった。
変な空気にならなくて、本当に。
そうAが油断した瞬間。
「Aちゃん、
いまからの
じかん。
ありますか、」
今までにっこにこしていた
キム•テヒョンの声色が変わる。
つい見上げてしまう形になると、
濡れたような瞳に自分が映る。
「つかまえてもいい？」
.
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年9月11日 23時
