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「テヒョンさん、って」
ふつふつと湧き上がる疑問、興味に
思わず聞いてみたくなったが、
本人のいないところで探るようで
なんとなくやめた。
「テヒョン君は、同じ年くらいかと思いますよ。次会った時に、
テヒョンくん
と呼んでみてください。」
喜びますから、とマスターは続けた。
「Aさんをずっと待っていたみたいですからね。」
言葉に詰まるAに、
「ただ純粋に、仲良くなりたいのだと思いますよ。」
「はあ、」
何故私？
どうも謎解きをしているような気分になる。
待ち人、と言われていたけれど
会ったのは、あの全力疾走のときが初めてだよね。
よっぽど物珍しい生き物に見えたのだろうか…
Aが、忘れかけていた恥ずかしさを
もういいのに、また思い出してしまったとき
「Aちゃん、だ！絶対そう！」
あの可愛らしい店員さんが、駆け寄りながら声をあげた。
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作者名：ぽるこ
| 作成日時：2018年9月11日 23時
