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蒼太side
「…立てるか?瑠璃」
瑠璃「やだ、蒼太は瑠璃が立ったらいなくなっちゃう!椎奈さんの所行くんでしょ!?」
瑠璃は叫ぶように俺に言った。
瑠璃は俺がいるから弱くなってしまったのか?
「大丈夫…俺はどこにも行かないよ」
瑠璃「嘘だ!瑠璃わかるよ!蒼太女の子の匂いがする。椎奈さんの匂い、まるでキスでもしたのかのような濃い匂い」
身体中がゾッとした。
瑠璃「椎奈さんに蒼太は渡さない!瑠璃と一緒にいてよ!」
「…あぁ、心配するな?大丈夫だから」
どうしようどうしようどうしよう
その言葉しか頭になかった。
今に始まったことじゃない。
瑠璃は俺がいなきゃいけない…
でも…俺は
真斗「おい!瑠璃!大丈夫か!?」
「…真斗」
真斗「あとは俺が面倒見るから…」
瑠璃「真斗ー瑠璃足がすくんで歩けない!おんぶして!」
真斗「はいはい」
俺たちは変な関係だ。
真斗も瑠璃も、俺も
誰かを思ってる。
だけれどそれが少し違う。
―――ガチャ
椎奈「…おかえり」
「ただいま、お姉さん」
俺はこの人の前でだけ、素の自分になれる。
だから、この場所を手放したくないんだ。
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咲羅(プロフ) - ずっと待ってます!頑張ってください! (2020年11月26日 19時) (レス) id: 48e52be5f7 (このIDを非表示/違反報告)
チョコ - 了解です! いつも素敵な作品をありがとうございます(*´ω`*) (2020年11月26日 0時) (レス) id: b8ba54da77 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - 了解でっす!いつでも待ってます!! (2020年11月26日 0時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
あんなつ♪(プロフ) - すっごく好きです!!頑張ってください! (2020年11月1日 22時) (レス) id: 2efed111d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:セピ | 作成日時:2020年10月17日 17時