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三話 愛の欠片 ページ4

『母上!父上!』

「走れ!逃げるんだ!」

『でも、でも母上達が!それに兄上も中に!』

焦げた匂と血の匂いが、身体中を包んだ

炎の少年が、私の手を引いていた

「俺が君を守ると誓う!だから泣くな、家族の分まで生きろ!」

『う”ん』

小さい私が、顔を涙で濡らしながら頷いて走り出す

少年のゆく道は照らされ、私のゆく道は洞穴のように暗くなる

貴方『変な夢を見るようになったな』

夜間しか活動できないので、昼間は大体寝て過ごしている

おかしなことに、最近夢の中に不思議な少年が現れる

人間の少年だった、とても美味しそうな瞳の色をしていた

燃えたぎる炎のような瞳

何処か懐かしくて、頭がボーッとする

貴方『…』

私に家族はいただろうか

鬼舞辻「魅影、お前は生まれながらにしての鬼だ。人間の家族などいない」

心を読んだ無残様が私の背後でそういった

もし、私に家族がいたとして

私はその中で、真っ当な普通の愛を育んでいけるのだろうか

愛を語れども、誰も私を愛してはくれない

愛を語れども、私は人を愛せない

愛を知らずして、何が愛だというのだ

もう何も分からない

だから、開き直ることにした

四話 愛情→←二話 友人愛



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作成日時:2019年11月5日 23時

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