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ー汚い奴…！！！
Aは舌打ちをし、立ち上がろうとしたが、足が動かなかった。
先程の魔法が当たっていたようだ。
床に這い蹲りながら彼女を見上げ、睨んだ。
すると、ベラトリックスはクスクスと笑った。
「ああ、その姿、堪らないねぇ…我が君に差し出す前に、私が戴いちまおうか…？」
そう言って、舌舐めずりをした。
そして続けた。
「学生の頃から、お前の事は特別だと思っていたのさ。だが…憎きシリウスが常に側にいて、その上、自分の物にしやがった！」
目を見開いて大声を張り上げる彼女を、Aは呆然と見た。
ルーピンも同様に、驚きを隠せない表情をしている。
ベラトリックスは再びニヤリと笑った。
「スリザリン寮でも無い、純血でも無いお前と、仲良しこよししてやったのになぁ？」
『…頼んでない！』
Aはそう叫ぶと、杖を彼女に突き付けた。
途端に火花が散り、相手の前で爆発した。
しかし、ベラトリックスは素早く飛び退いていた。
「威勢がいいね！ハハハ！！」
そうして笑いながら、凄い速さで空中を飛び回る。
黒い影が、Aの周りをグルグルと廻った。
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そして次の瞬間、Aは背後から抱き締められ、首元に杖を突き付けられていた。
２人の距離は耳に息がかかる程近い。
ベラトリックスは唇の端を吊り上げた。
「…魔法も常に使わないと、腕が鈍ってしまうよ？A。あの頃の俊敏さは如何したんだい？」
『…くっ…！』
確かに、十数年ものブランクが重くのしかかってくる。
こちらに戻って来てから何年か経っているが、戦闘用の魔法はほとんど使っていなかった。
実践を積んできたこの女とは、やはり大きな差が出てしまう。
ベラトリックスはAの耳元でゆっくりと、そして確かめる様に言った。
「…もうシリウス・ブラックはこの世に居ない」
その言葉に、ルーピンに抑えられていたハリーが反応した。
怒りと悲しみで、我を忘れている。
それに気づいたベラトリックスは、更に口角を上げ、Aから離れた。
そして踵を返しアトリウムから出て行く。
ハリーはそれを走って追いかけた。
『…ハリー！』
Aは叫んで、その後に続いた。
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piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
