21 ページ21
・
「…では、その予言にあったと言う事ですね？彼女がこちらの世界へ来る事は」
ルーピンが言うと、ダンブルドアは黙って頷いた。
「あいつは…本当に何者なんだろうな」
シリウスが難しい表情で言った。
ダンブルドアはしばらく黙っていたが、表情に後悔の色を浮かべて言った。
「…しかし恐らく、彼女は一生ここへ居るつもりじゃ」
ダンブルドアは更に続ける。
「…わしがセブルスへ指示をした。彼女を引き留めろと」
2人は目を見開いた。
シリウスが静かに言う。
「あいつは、スネイプの言う事なら聞くのか？…私達も引き留めたがね」
するとダンブルドアが少し強めに言った。
「君達の願いも、彼女の背中を押したんじゃよ。恐らく、セブルス1人では無理だったじゃろう」
シリウスはそれを聞いて黙りこくった。
ルーピンが口を開いた。
「それで…彼女がホグワーツに居られないのと何の関係が？」
ダンブルドアは静かに言った。
「…ヴォルデモートが彼女の存在に気付き、興味を持ってしまった」
シリウスとルーピンは驚いた。
ダンブルドアは続ける。
「本来ならば…不死鳥の騎士団として、君達と共に活動してもらうつもりじゃった。しかし、彼女個人の身の危険を感じたのじゃ…だから、ひとまず身を隠してもらう事にした…フランスにいるから安全という訳ではないのじゃが」
ダンブルドアは溜め息をついた。
「…ハリーとAのどちらの身も護る事は不可能じゃ」
・
・
シリウスとルーピンは、ホグワーツから離れ、ブラック邸へ向かっていた。
互いに何も話さない。
シリウスがいきなり立ち止まる。
「…シリウス？」
ルーピンが問うと、シリウスは振り返った。
「…なあ、ムーニー？」
いきなり昔のあだ名で呼ばれ、ルーピンは訝しげに彼を見た。
これは彼が絶対に何かを企んでいる、そう実感した。
「…何だい、パッドフッド」
あだ名で呼び返され、シリウスはニヤリ、と笑った。
「…私達は学生時代、周りから�牋�戯仕掛人�瓩噺討个譴討い燭福�」
「…ああ、そうだね」
「…今こそ、その悪戯仕掛人が始動する時だ」
そう言うシリウス灰色の目が、悪戯っぽく光っていた。
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 195人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
piyo(プロフ) - 絢姫さん» 絢姫様、コメントありがとうございます(^^)とっても嬉しいお言葉…！精進します。これからもよろしくお願いします！ (2019年11月23日 22時) (
レス) id: 1647fc4bda (このIDを非表示/違反報告)
絢姫 - とても面白いです！ 久々に時間を無視して読みました！これからも、応援します！ (2019年11月23日 16時) (レス) id: df8558907b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：piyo | 作成日時：2019年11月16日 22時
