検索窓
今日:4 hit、昨日:5 hit、合計:52,991 hit

Iose 芹那side ページ41

卯「10年だよ?」



彼は口を開いた。



芹「・・は?」


卯「好きになってから、もう10年経った。」


芹「・・・・」


卯「そう簡単に諦めると思う?」


芹「・・・それでもあかりは、」




するとあたしの声を遮った、


大きなため息。




卯「わからないかな。」



芹「・・・・・」




その口調は完全にあたしを見下してるようにしか聞こえなくて。


一体何がよ。


そう思った時、


彼の視線はあかりの方へ向いた。




卯「あかりちゃんの気持ちなんて関係ないんだ。」



芹「・・・は、?」




何、言ってんの?




卯「全部僕のためだよ。」



芹「・・・・ちょっと。」



卯「だから全て奪うつもり。」



芹「・・・・」



卯「考えると引き戻すの方が正しいかも。」





また、



彼の顔が歪んでいく。





卯「だって今のあかりちゃんを見てると、






虫酸が走る。」






ひたすらに恐怖だった。



彼のその不気味な笑みは、



あたしの脈を酷く狂わせた。









NOside




川「ん、おかえり。」



芹「・・・・・」



川「卯くんと話してたみたいだけどどうだったの?」



芹「・・・・・」



川「?、無視ー?、は傷つくよ?」



芹「・・・・・」



川「・・・まじどうした?」




川西が芹那の顔を覗き込もうと少し屈んだとき、





芹那は、



川西に抱き着いた。





川「・・・・は?」



芹「・・・・・」



川「ちょっと?菅野さん?」



芹「怖かった・・・」



川「え?」



芹「・・・慰めてよ。」





川西の困惑と共に少しの沈黙が流れたあと、



川西は、



静かに芹那を抱きしめた。









川「よーちよちよち怖かったでちゅね。」



芹「オイ。」









川西の顔がほんのりと赤かったことを、




芹那は知らない。

悲しい恋 ??side→←芹那side



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (55 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
111人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

おしお - いえいえ!こちらこそ要望に応えられずすみません・・・実は要望なんて初めてですごく嬉しかったんです。本当にありがとうございました。本当にごめんなさい。 (2019年5月7日 19時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 理由があったんですね! 何も考えずにコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。 (2019年5月5日 9時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 他にも読者様の中に「夢主を自分の名前に変換したい。」と思っている方がいらっしゃいましたら、参考にしたいので是非コメントで教えて下さい。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 百花さん» ご要望ありがとうございます!夢主の名前を自動変換不可能にしているのには理由があるので、申し訳ないのですが少し考えさせて下さい。やり方は知った上です。本当にすみません。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 要望なんですけど、主人公の名前、自分の名前にできませんか? (名前)って入れればその人の名前に自動変換してくれるんですけど、もしやり方わからなかったようならごめんなさい。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:おしお | 作成日時:2019年3月5日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。