苦しみの音 ページ24
優子さんの視線を追って振り返った瞬間。
『・・・！？』
ふわっ、と懐かしいホワイトムスクの匂いがした。
視界に艶やかな黒髪が写り、
ぎゅ、と人の体温を感じる。
だ、抱きしめられてる？
優「あっはは！感動の再会ね。」
優子さんが明るく笑う。
感動、というか・・・、
『う、卯くん。あの・・・』
卯「久しぶり。」
『あ、うん。久しぶり・・・』
・・・そうじゃなくてね？
久しぶりに会えたのは嬉しいけど、
それ以上に驚きが・・・
・・・声もすごく大人っぽくなってるし。
卯「・・・・・、」
『あの・・もうそろそろ・・・』
卯「・・・・・、」
聞いてくれない・・！
優「卯くん、そろそろ放してあげて。あかり顔真っ赤。」
卯「え、顔真っ赤？」
するといきなり卯くんは腕を放し、私の顔を見つめる。
『？』
卯「ほんとだ・・真っ赤だよ？」
『え、？・・いやびっくり、したから・・・ああもう。』
自分の顔の熱さに気付き、
恥ずかしさがこみ上げてきた私は顔を両手で覆った。
卯「あはは。可愛い。」
『からかってる・・？』
卯「どうでしょう。」
『もう・・・』
そういうとこ、相変わらずだ。
甘い笑顔を浮かべながら私をからかう。
やっぱり慣れないなぁ・・・
優「はいはいそこまで。いつまでじゃれ合ってんのよ。」
優子さんが止めてくれたおかげで、卯くんはすみません、と笑って私を見つめるのをやめた。
優子さん本当にありがとうございます・・
優「ところで卯くん。良かったよ演奏。まさかあれだけ成長してるとはね。」
卯「ありがとうございます。でもまだまだですよ。」
『でも、本当に上手だったよ。後半のフォルテッシモの持続流石だった。』
謙遜の必要なんてないと思う。あの演奏なら。
卯くんは一瞬目を見開いたように感じたが、すぐに笑顔になった。
卯「ありがとう。」
『うん・・』
・・・それでも、あの演奏は。
優「卯くんさ、まだ東京に住んでるの？」
卯「あ、実はこの夏に戻ってきたんです。宮城に。」
ねえ、卯くん。
優「そうなのね！高校はどうするの？」
卯「転校しますよ。白鳥沢の音楽科です。」
君の、心を映し出した、
優「え、白鳥沢ってあかりといっしょじゃない！」
あの酷く美しかった音は、
卯「そうなんですか？」
優「そうよ！ねえあかり？」
酷く苦しんでいるように聴こえたのは、どうして？
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おしお - いえいえ！こちらこそ要望に応えられずすみません・・・実は要望なんて初めてですごく嬉しかったんです。本当にありがとうございました。本当にごめんなさい。 (2019年5月7日 19時) (
レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 理由があったんですね！ 何も考えずにコメントしてしまい、申し訳ありませんでした。 (2019年5月5日 9時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 他にも読者様の中に「夢主を自分の名前に変換したい。」と思っている方がいらっしゃいましたら、参考にしたいので是非コメントで教えて下さい。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
おしお - 百花さん» ご要望ありがとうございます！夢主の名前を自動変換不可能にしているのには理由があるので、申し訳ないのですが少し考えさせて下さい。やり方は知った上です。本当にすみません。 (2019年5月4日 13時) (レス) id: e698fce4ed (このIDを非表示/違反報告)
百花(プロフ) - 要望なんですけど、主人公の名前、自分の名前にできませんか？ （名前）って入れればその人の名前に自動変換してくれるんですけど、もしやり方わからなかったようならごめんなさい。 (2019年5月3日 18時) (レス) id: bd93b7215e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おしお | 作成日時：2019年3月5日 19時
