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5歳でショパン国際ピアノコンクールin Asiaのアジア大会で金賞。そこからも金賞か銀賞を毎年頂いた。




ピティナ・ピアノコンぺティションにも数回出場し、全て金賞。




東日本ピアノコンクールでは毎年金賞。




他にも国内はもちろん国外でもさまざまなコンクールに出場し、多くの賞を頂いた。




ウィーンへの短期留学もして、









私は10歳になった。





ピアノ室に増えていった大量のトロフィーや賞状を見ながら、お母さんと微笑み合う。





母「さ、弾こうか。」




『うん。よろしくおねがいします、お母さん。』









母「そこ、最後はもっと弱く・・・」



『はい。』



なんか、お母さん辛そう・・・



母「・・・だめ。強弱意識して・・」




『・・・お母さん、なんか顔色悪いよ。』




「大丈夫よ。もう一度弾いて・・・」




ほんとに・・・?




『うーん、ここ難しい。ねえ、お母さん。ここどう弾くと・・・』




母「・・・・・っ」






目の前で、お母さんが崩れ落ちるように倒れた。






『・・・お母さん!!!』




お母さんは胸を抑えながら苦しそうにしている。




廊下からドタドタと走る音が聞こえて、お姉ちゃんがピアノ室のドアを勢いよく開ける。





沙「あかり!!どうしたのっ!!!」




『お、お母さんが・・・!!』




お母さんを見てお姉ちゃんは青い顔をして駆け寄ってくる。




沙「ど、どうしよ、・・とっ、とにかく救急車!」




お姉ちゃんが走っていく。




私は何も出来ず、ただ見ているだけだった。









病院





優「あかり!沙織!」




沙「・・・優子さん。」




優「百合那は!?」




私とお姉ちゃんは集中治療室の方を向く。




優「・・・そう。」




優子さんは私たちの隣に座った。




沙「・・・・お母さん、いつ出てきますかね。」




優「・・・分からない。でも、よく二人で対処出来たね。偉かったよ。」





そう言って優子さんは私たちを抱きしめる。




こらえていた涙が溢れ出す。






『優子さんっ、私っ、なんにも、で、出来なくて』




優「しょうがないよ。辛かったね、」




『お母さんっ、大丈夫なの、かな。』




優「大丈夫に決まってるでしょ。」




そう言う優子さんの声も震えていた。









2時間後、集中治療室の扉が開いた。




お医者さんが出てきて、私たちのほうへ歩いてくる。

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おしお - それにあかりもですね・・・。あの美女2人の容姿めちゃめちゃ好きなんです・・・。 (2020年2月18日 22時) (レス) id: 12731af34f (このIDを非表示/違反報告)
おしお - はい!ハニレモ大好きです!芹那ですよね笑「那」の部分だけ変えて他はまんまモデルにしました。不快に思わせてしまったならばすみません・・・ (2020年2月18日 21時) (レス) id: 12731af34f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 急ですみません。 あの、八二一レモンソーダ読まれてますか? (2019年11月9日 0時) (レス) id: d5865b86c6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おしお | 作成日時:2018年10月9日 15時

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