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母「・・・あかり、聞いて。お母さんはあかりにピアノが無理だとか、才能がないなんて思ったことない。あかりがピアニストになりたがってるのも知ってた。だけどね、ピアニストの世界はすごく厳しいから・・・あかりが立ち止まってしまわないか心配なの。だから、あかりにピアノだけをさせる事は避けたかったのよ。・・・・お母さんが勝手に心配してただけなの。」
『・・・・』
お母さんが初めて話した本心に、ことばが出ない。
母「・・・でもね、お母さん間違ってた。それってあかりの可能性を信じてなかっただけ・・・ただ、心配だけして・・お母さんほんとばか。・・・ごめんね。あかり。」
『・・・ううん。あかりも何も知らなかったから。』
母「・・あかりのお母さんなら、あかりのこと信じなきゃね。・・・あかりがピアノをやりたいなら、お母さん、全力で応援するよ。頑張ろうね、あかり。」
『教えてくれるの・・?ピアノ。』
母「もちろん。」
お母さんはにっこり笑って言った。
『・・・ありがとう!お母さん。大好き!」
やっとピアノを教えてもらえるようになった、次の日。
さっそくレッスンが始まった。
まずは楽譜の読み方。
私は優子さんとの音当てゲームで音階は覚えていたから、あとはどの音がどう楽譜にしめされているかや、シャープ、フラット、クレッシェンドにフォルテなど、記号を覚えていく。
まだ3歳の私には少々難しい内容だったけど、まだからっぽの頭にひたすら詰め込んだ。
そのあとは、ブルグミュラーやバイエル。さまざまな練習曲を弾いていった。
ぐんぐん上達し、2ヶ月後には練習曲を3日で仕上げてしまった。
優「・・・すごい。」
母「私も、想像以上よ。・・・ほんと、すごいわ。」
久しぶりに来てくれた優子さんに仕上げた練習曲をお披露目していた。
弾き終わると、あかりすごーい!と優子さんが抱きついてくる。
お母さんも拍手してくれた。
優「ねえ!百合那、あかりをコンクールに出したら?」
母「もう?かなり緊張するんじゃ・・・」
『コンクールって何?』
優「コンクールはピアノの発表会みたいなもの。あかりのピアノを見て評価してくれる人もいてね。おっきいホールでやるんだよ。」
『へえ〜!なんかすごい!』
母「出てみる?あかり。」
『・・・うん!出る!コンクール。」
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おしお - それにあかりもですね・・・。あの美女2人の容姿めちゃめちゃ好きなんです・・・。 (2020年2月18日 22時) (レス) id: 12731af34f (このIDを非表示/違反報告)
おしお - はい!ハニレモ大好きです!芹那ですよね笑「那」の部分だけ変えて他はまんまモデルにしました。不快に思わせてしまったならばすみません・・・ (2020年2月18日 21時) (レス) id: 12731af34f (このIDを非表示/違反報告)
あゆ - 急ですみません。 あの、八二一レモンソーダ読まれてますか? (2019年11月9日 0時) (レス) id: d5865b86c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おしお | 作成日時:2018年10月9日 15時