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十三滴目 ページ44

ar side


暫くこいつの寝顔を眺めていた。


顔色はさっきより大丈夫そう。
でも次は俺が悪くなってきた。

最近は血を殆ど飲まないせいもあって体力の消耗が激しい。


こいつが起きるまで休んどくか。

そうしてベッドに上半身を預けた。

________

...き、.....ぃき、...だ...き!


『...っ、ん.......』

「起きた?...おはよ。顔白いけど大丈夫?」


それをお前から心配される日がくるとは。


『あぁ.....血ぃのんでねぇもんな.......』

「えっ.....じゃあ今までどうしてたの?!」

『死なない程度にいのちゃんの飲んでた』



そういうとサッと服を着崩して相変わらず細い首筋を晒した。

.......まだ吸ったあとの傷残ってるのか。

そうしたのは自分だけど。



「ん、飲んで。たくさんはあげられないけど...」

『いいよ、まだ全然大丈夫だし』

「倒れられたら俺が嫌なの」



ずいずいと寄せてくるから断るに断れなくて。


『.....じゃあ少しな』

従わざるを得なかった。


『久しぶりだから少し痛いぞ』

「ん、大丈夫」



後ろから回り込んで、その首筋を舐め上げる。

「.....っ、あ」


尖った牙を白い肌に当て、貫いた。


「んっ.....ふぅ.....ッ」

『っ.......く、』


ごくっ、ごくっ.....と喉を通っていく甘い血。

涼介の声と、その味に興奮して。



気崩れた服の間から手を差し込んで、胸の蕾をつぅ...となぞる。

びくんっ、と肩を上げて感じて。


二つの蕾を行ったり来たり。
下のズボンは若干色を変えている。


力の無い手で押し返すけど、そんなの無意味。



転がして、爪で引っ掻いて。


「んんっ、.....ぁ.....ッ、だ...め、...んっ」


顔が蕩けてきた所を、ぎゅっと蕾を摘んで引っ張った。



「んゃぁぁあッ...!ふっ、...ぁ.......ッ」


目からは大粒の涙を溢れさせ、頬は蒸気させて。

おぼつかない息を零している唇をたべるように塞いだ。



「んぅ、...ふ.......ぁっ」


くちゅっ、ぴちゃ...と口内で唾液を交わらせる。

唇を離すと、銀色の糸が俺たちを繋ぐ。





『.......声、抑えてろよ?』


頷いたのを確認して空いた片手で、ベッド周りのカーテンを閉めた。





甘い時間のハジマリ..._____。

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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます!私も言われて始めて気づきました.........!至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します! (2020年2月3日 22時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます!これからも応援させていただきます! (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして!凄く嬉しいです、本当にありがとうございます! (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして!有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます!これからも頑張ってください! (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます!そう言っていただけて何よりです!応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぶたのすけ | 作成日時:2019年12月18日 19時

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