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ar side
小さな音を立てて額から離れた。
何してんだろ、と自分自身に問いかける。
もう出ようと体を向けた時、何かが聞こえた。
もう一度こいつを見ると、微かに何かを言っている。
耳を澄ましてその声を拾った。
「...ま、...って、.....ま.....て」
起きていたのか？と体が強ばるけど、こいつの目は深く閉じたまま。
.....夢？
"まって"、と寝言を言いながら布団の上で小さく彷徨う手。
目じりからぽろっと零れた涙は枕を枕をぬらして。
なんとなく、��夢の中の誰か��にむけている手をそっと握った。
声はやんで、僅かに握り返される。
再度顔を見ると、苦しそうな顔は無くなって穏やかに微笑えんでいた。
『……そうやって笑うのな』
その笑顔は儚くて、でも見惚れてしまうくらいに綺麗で。
頬に伝う涙を拭うと、病室を後にした。
笑ったままでいられるよう、手にハンカチを握らせて.....＿＿＿＿＿。
＿＿＿＿＿＿＿＿
ym side
真っ暗な世界でひたすらに歩いていた。
ずっと歩いていくと、何故かあいつの背中が見えて。
声をかけても振り返らずに歩いていく。
��まって��って何度も何度も追いかけるのにどんどん離れていく背中。
会えたと思ったのに。
泣きながら手を伸ばし続けた。
もう諦めかけて座り込んだその時。
『涼介』
そうぶ声が聞こえて顔を上げた。
目の前には手を差し出して笑っているあいつ。
握ると、とても夢とは思えないくらいあったかくて。
でも、いざ目を覚ますと誰もいなくて。
自然と流れる涙。
ふと自分の手を見ると見覚えのないハンカチ。
雄也かな？と思い、それで涙を拭うとふわりと鼻をかすめるあいつの香り。
どうして？
さっきまでいたの？
出てくるのは嗚咽混じりの泣く声だけで。
涙は無くなるどころか溢れるばかり。
それが言葉になることは無く、ただただそのハンカチを強く抱きしめた。
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ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» ありがとうございます！私も言われて始めて気づきました.........！至らぬ点もあると思いますが、これからもよろしくお願い致します！ (2020年2月3日 22時) (
レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
花奏(プロフ) - 赤星おめでとうございます！これからも応援させていただきます！ (2020年2月3日 20時) (レス) id: ed1d1a00c3 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - かぷなさん» はじめまして！凄く嬉しいです、本当にありがとうございます！ (2020年1月22日 7時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
かぷな - はじめまして！有岡くんのキャラ、今まで読んだ小説の中で一番好きでした。すごく文章構成も上手で尊敬してます！これからも頑張ってください！ (2020年1月22日 6時) (レス) id: 5f37aa5d10 (このIDを非表示/違反報告)
ぶたのすけ(プロフ) - 花奏さん» 花奏様、コメントありがとうございます！そう言っていただけて何よりです！応援本当にありがとうございます。 (2020年1月15日 19時) (レス) id: 3bbe1d2ec0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぶたのすけ | 作成日時：2019年12月18日 19時
