三話 ページ5
緑谷side
憧れの雄英高校ヒーロー科に入学した。
灰色に緑のラインが入ったブレザーに腕を通し、今日から雄英の生徒であることを自覚して、また舞い上がる。
一度は行ったことのあるはずの校舎は、何故か入試時の時よりも大きく、広く感じた。
一年A組のクラスの前で深呼吸。
扉を開けると、幼馴染のかっちゃんこと爆豪勝己が、メガネをかけた男の子と言い合いをしていた。
一緒のなりたくない幼馴染が同じクラスで少し顔を歪めるが、後ろから扉を開ける音が聞こえ、扉をの方へ振り返る。
そこには誰もが目を奪われるほどの美貌を持つ、綺麗な女の子が入ってきて、あれだけ騒いでいた生徒達は全員押し黙るように彼女に視線を送った。
真っ白な髪に、綺麗な瞳。
真っ黒のサングラスから少し覗いた瞳が見え、ドクンと心臓が変な音を立てる。
すごく……綺麗だ。
その一言しか出てこず、後ろから入ってきた女子に気づくことなく彼女を目で追う。
それは他も同じだったようで、気づけば彼女に視線が寄せられていた。
僕の視線に気づいた彼女は、僕に振り返り優しい笑みを向けた。
『初めまして、五条Aです』
ニコリ、と笑うその目は綺麗で優しく見えるはずなのに……少し違和感を感じたのは気のせいだろうか。
綺麗すぎる容姿にその違和感は掻き消され、僕の頭の中は彼女のことしか入らなくなっていた。
ぼーっとするのも束の間、後ろから声をかけてくれた直談判をしに行ってくれた女子に慌てて自己紹介をする。
彼女の正体を知る由もなく、僕らは彼女に惹き込まれ続ける。
ラブハンター、本当にいたんだな。
初恋、そんなもの知らない。
此処は、ヒーローという夢を叶える場所。
恋情も、私情は出来る限り抑えて夢だけを追い続けたい。
きっと、さっきまでの僕はそう思っていたんだろう。
今は……どうなんだろうか。
いや、違う。
此処に恋愛をしにきたんじゃない。
ヒーローになりにきたんだ。
此処は……
【雄英高校ヒーロー科なのだから。】
ー
三話〜
話の内容、変更しました。
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スイちゃんですよ〜☆ - コメント失礼しますm(。_。)mﾍﾟｺｯ単刀直入に言いますと、最高に面白いです!!!!更新無理せずファイト!!!!です(´Д｀) (2023年1月6日 18時) (
レス) @page8 id: 888b3d648c (このIDを非表示/違反報告)
空音(プロフ) - いつでも帰ってきてええからな (2022年12月10日 14時) (レス) id: 68d930636b (このIDを非表示/違反報告)
Hydrangea(プロフ) - 凄え殿堂入りしてる。まじ凄えっす。 (2022年11月6日 19時) (レス) id: f957c1afd1 (このIDを非表示/違反報告)
瑞樹(プロフ) - うん……面白すぎますね。ギャグとシリアスの具合がすごい良いです。自分シリアスしか書けないので羨ましいです……← 文才が凄いので眩しいですよ← すみません、語彙力がちょっとアレすぎて伝わらないかもですけど() 更新楽しみにして居ます！ (2022年11月3日 17時) (レス) @page7 id: 0305ea1ecf (このIDを非表示/違反報告)
流羽(プロフ) - Cassandraさん» あ、ありがとうございます〜！ ちょっと公開してみました。一週間程、放置するのでコメ返できません。が、頑張ってきます。 (2022年10月30日 18時) (レス) id: ad05ab662e (このIDを非表示/違反報告)
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