第79話【眠りたい】 ページ31
「A〜！やっと来た！俺の隣空いてるよ！」
「早く早く！」と私の手を強引に引いて善逸が座っていた席の隣に座らされる。どうやら夕食はバイキング形式らしく、私の席にはお皿にご飯が盛り付けられていた。
「なんだお前、腹減ってねぇのか」
「……」
無視して悪いが、ぶっちゃけもう寝たい。早く風呂入ってさっさと寝たい。右隣に座っている伊之助にこんもり盛り付けられたお皿を差し出し、テーブルに頭を預けて目を閉じた。
「A、気分悪いのか！？俺は長男だからな、俺がいるから安心しろ！！」
「ヤメテ！！Aは俺と結婚するまで死なないって約束したでしょ？！！」
「どうした子分！！どっか悪ぃのか！？」
「どうしたの？師範の所に行く？」
「大丈夫か？もしかして、吐きそうか！？」
頼むからほっといてくれ
「A、何食べたい？」
「……天ぷら」
「はい、持ってきたよ」
カナヲが光の速さで持ってきてくれた海老の天ぷらを一口齧る。揚げたてのサクサクの衣が美味しい。「美味しい？」とカナヲが心配そうに聞いてきたのでコクリと頷いた。
「サラダも取ってきたぞ、食えるか？」
「スイーツあるよ！あ、俺があーんするね！？」
「食え！もっと天ぷらあるぞ！」
特に玄弥、善逸、伊之助はうるさいくらい心配してくる。なぜこんなに心配するのか不思議でしょうがない。
「……ありがとう」
「じゃあ早速！！」
「ん？」
「はい、あーん♡」
善逸の手にはさくらんぼが乗った透明なゼリー。一体、今から何をするつもりなのだろうか。この
「……何してんの？」
「え、俺言ったじゃん。あーんするねって。そしたらAもありがとうって言ってくれたし……ダメ？」
「や、ダメとかそういうんじゃなくて、」
こんなバカップルがやるような事、フツーみんながいる前でやります？主に峰田くんからの視線が痛い……
「……Aはさ、俺の事キライ？」
「な、なんで急に……」
「キライ？スキ？」
「………スキ、だけど」
「なら！！いいよね！！！」
ズイッと善逸の顔が真正面に。なんでこんなに鼻息荒いの？
「は、はい……」
強すぎる押しに圧倒されてマヌケな声で承諾してしまった。
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蛇口 - 更新どちゃくそうれしいですー！ぼくも玄弥オチ楽しみにしてます()これからも頑張ってくださいー、待ってますー (2021年4月17日 22時) (
レス) id: fc73c69302 (このIDを非表示/違反報告)
如月 - めちゃくちゃ面白かったです！！これからも頑張ってくださいーー!!!!応援してます！！！！ (2021年4月14日 0時) (レス) id: 5235c5d393 (このIDを非表示/違反報告)
むぅ - 更新ありがとうございます！！ (2021年1月25日 19時) (レス) id: 63e081f941 (このIDを非表示/違反報告)
渡辺綱推しです - 更新ありがとうございまあぁぁぁぁす！ずっと楽しみにしていました！ (2020年12月22日 18時) (レス) id: 2597573cb3 (このIDを非表示/違反報告)
蛇口 - わー！更新あざす！ずっと待ってましたー！嬉しいいいいいいいっ (2020年11月22日 11時) (レス) id: e2c2da130b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：音海 | 作成日時：2020年1月24日 21時
